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遺伝子組換え作物について考えてみよう:2030年の「食と農」を考える―三菱総研の総合未来読本

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 食料生産の新しい技術である遺伝子操作と都市農業について知りましょう。 前回の食料自給率と食べ物の移動距離についての続きです。

 

2030年の「食と農」を考える―三菱総研の総合未来読本 (フロネシス 2)

2030年の「食と農」を考える―三菱総研の総合未来読本 (フロネシス 2)

 

▼こんな人にオススメ

・小中高生や大学生

・遺伝子組換えってなんか怖いと思っている奥様

・食べ物や環境問題に関心がある大人 

 

 ↓前回:食料自給率や食料の移動距離について

http://yasuyukiarakawa.hatenablog.com/entry/2013/09/10/105042

 

 

新しい技術で紹介しておきたいのは、遺伝子操作と都市農業(アーバン・アグリカルチャー)です。

 

▼遺伝子操作

新しい技術の一つ目は遺伝子操作です。遺伝子操作された作物のことを遺伝子組換え作物と言います。日本では遺伝子組換え作物の栽培が禁止されている地域もあるようです。

 

⑴遺伝子操作はなぜ必要?

なぜ、遺伝子操作はなぜ必要なのでしょう?

 

人類が農業を始めたときからずっと、農作物の品種改良は行われてきました。例えばムギだって、もともとは道ばたに生えている雑草みたいなものだったのに、人間がわざわざ色々な品種を掛け合わせて作って現在のようなものになったのです。農業の歴史は品種改良の歴史であると言えます。

 

このような昔ながらの品種改良には大変な時間を必要としました。ものすごくたくさんの掛け合わせをして、その中から偶然、人間にとって有益な性質を備えた品種がうまれるからです。何年もかけてやっと新しい品種ができるのです。

 

しかし、遺伝子を操作することによって狙いすました品種改良が可能となります。例えば、ある一つのタンパク質を生成する品種と、生成しない品種を作って、どちらがどれだけよく成長するかというような比較ができるようになります。

 

このようにしてできたのが遺伝子組換え作物です。家畜の飼料となる、ダイズ、トウモロコシがあります。また衣服の材料となるワタも遺伝子組み換えが盛んなようです。どこの国でどれだけ生産しているかはこちらに詳しいです。↓

Wikipedia 遺伝子組換え作物の主要栽培国と日本での栽培の現状

 

 

⑵遺伝子操作は怖い?

遺伝子操作された作物は恐れられているようです。実際、ヨーロッパ系の国ではほとんど消費者の口に入らないようになっていると聞いたことがあります。

日本でも同様です。私は以前、養鶏場で仕事していたことがあるのですが、ニワトリに食べさせる飼料に対しても遺伝子組み換えした物が混入しないようにかなり気を遣っていました。

 

一方、アメリカでは遺伝子組み換えされた食べ物が普通に売られ、消費されています。何らかの抵抗感はあるかもしれませんが、日本やヨーロッパほどの極端な毛嫌いではないのが実情のようです。

 

このような状況を踏まえて、本当に遺伝子組み換えは怖いのでしょうか?また今後も利用しないべきなのでしょうか?私は基本的に遺伝子組み換えを進めるべきと考えています。世界人口の増加に対応するためにより効率的に生産性の高い作物を開発する必要があるだろう、と考えるからです。ただ同時に強調しておきたいのは、既存の遺伝仕組換えしていない作物がなくなっていいというわけでは無いという点です。

 

 

⑶間接的に日本人も利用している「はず」の遺伝仕組換え

Wikipediaの「遺伝子組み換え作物」の項(上記リンク参照)を元にすると、2007年当時、アメリカで生産している遺伝仕組み換えトウモロコシの生産量はトウモロコシ全体の80%。他の国でもかなりの量の遺伝子組換えトウモロコシを生産していることがわかります。生産された物はどのようにして使われているのでしょうか?身の回りでトウモロコシのものを探してみると、例えば、トウモロコシ由来の成分の洗剤というものがあります。また、家畜のエサとして大量輸入しているトウモロコシがあります。

 

遺伝子組換えトウモロコシが生産量のほとんどを占めるということは、当然市場に供給される遺伝子組換えでないトウモロコシは少ないわけです。そうなると、洗剤やエサとして用いられるトウモロコシ(つまり人間の口に直接入らないもの)は遺伝子組み換えだろうと考えるのが妥当でしょう。すでに自分たちで気がつかないだけで身の回りに当たり前に使われているのが遺伝子組み換え技術だといえるのではないでしょうか。

 

ここで言いたいのは、「実は身の回りに遺伝子組み換えで作られた物がたくさんある!怖がりなさい!」というものではありません。逆です。むしろ「こんなに使われてるのに別に平気でしょ?」と捉えることを勧めたいのです。

 

現在は過渡期ですから、新しい技術である遺伝子組換えに不安に感じる人も多いようです。ですが、遺伝子の変異というのは太陽に含まれる紫外線を浴びただけでも起こっているわけですし、地球上の生物の歴史は遺伝子変異の連続の上に成り立っているともいえるわけです。意識していないだけで当たり前に起こっていることです。

 

それに加えて、今後の世界の人口増加と食料の供給の問題を考えたときに、絶対に避けて通れないのが遺伝子組換え技術です。技術の発展期なので失敗が怒ることがあるかもしれませんが、人類が生き延びるためには必ず解決しなければならない課題なのだと思います。

 

 

遺伝子操作の話だけで結構な量になってしまいました。ということで、都市農業についてはまた次回。

 

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