読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

スポンサーリンク


・【随時更新】これまでに読んできた子育てや発達障害の周辺の本20冊以上
・子どもと一緒に見たいアクション成分高めのオススメ映画10作品以上(対象年齢別。ときどき更新)

芸人キラーではなく親善大使としての黒柳徹子女史:トットちゃんとトットちゃんたち

スポンサーリンク

▼「最後に」より

だけど、だけど、そんな、ひどい状況の中で、

自殺をした子どもは、一人もいない、と聞いた。

希望も何もない難民キャンプでもひとりも、いない、と。

(中略)

一生懸命に歩いている子を見ながら一人で泣いた。

(日本では、子どもが、自殺しているんです。)

大きい声で叫びたかった。

こんな悲しいことが、あるでしょうか。

豊かさとは、なんなの?

 

トットちゃんとトットちゃんたち (講談社青い鳥文庫)

トットちゃんとトットちゃんたち (講談社青い鳥文庫)

「徹子の部屋」で有名な黒柳徹子女史の、ユニセフ親善大使としての活動をまとめた本書。現在進行中のシリア情勢の中でも、きっと女史のような人々が貴重な仕事をしているはずです。ネット上で芸人キラーと評される一面しか知らない全ての人々に読んでもらいたい一冊です。

 

 

▼こんな人にオススメ

NGOの活動に興味がある小中高生や大学生

・小中高生や大学生の子どもがいる親

・「徹子の部屋」以外の徹子を知らない全ての人々

 

 

▼こんなことを考える本です

今から12年前の2001年に本書は発行されているので、現在の情勢とは違う点が多々あると思います。ですが、徹子女史が伝えようとした「貧しさってなんなんだろう?」「なぜ日本の子どもは自殺しなくてはならないのだろう?」という根本的な疑問を共有するのにとても役に立つ本だと思います。

 

①日本以外の国での貧しいってどういうことなんだろう?

貧しい国で家族を養うために、10才やそこらの女の子がどんな仕事をする必要があるか知っていますか?答えは売春です。しかもエイズにかかるリスクを冒しながら。すでにエイズにかかりながら。

 

徹子女史が訪問した1990年代ではハイチで売春している女性の中で、エイズ感染者は72%にのぼるとされていました。感染者の中には、日本でなら小学校に通っている年齢の女の子が相当数含まれています。

 

徹子女史は女の子に尋ねました。「エイズ怖くないの?」

 

女の子はこう答えました。「怖いけど、エイズになっても何年かは生きていけるでしょ?私の家族は、明日食べる物が無いんですもの。」

 

こんなふうにして子どもが生き延びようとしている場所が、世界にはあるんです。

 

 

②この話を聞いたぼくたちはどうすれば良いんだろう?

「最後に」より引用

私がいろんな子どもに会って、日本の子ども達に伝えたかったこと。

それは、もし、この本の中に出てきた発展途上国の子ども達を、

「かわいそう。」と思うなら、

「助けてあげたい。」と思うなら、

いま、あなたの隣にいる友だちと「いっしょにやっていこうよ。」と話して。

「みんなで、いっしょに生きていこう。」と、手をつないで。

 

 

そう、徹子女史が一番伝えたいメッセージはこれなんです。

 

ついつい、「みんな、途上国に行って」「途上国の実態に関心を持って」「あんたは途上国よりマシな所にいるんだからがんばりなさい」というメッセージを勝手に受け取った気になってしまうかもしれません。ですが徹子女史が伝えたかったのはそうではなかったのです。世界を旅する中で考えていたのは、日本で自殺してなくなった子ども達のことだったのでした。

 

今日できること、明日できることから始めましょう。

それが、「あなたの隣にいる友だちといっしょにやっていく」ことであったり、「寂しそうにしている子に声をかけてあげる」ことだったり、「友だちだとは思っていない奴のことも、ちょっとは思いやってやること」だったりするかもしれません。

 

身の回りに転がっている小さな不幸に気がつくようになること。

小さな不幸をどうにかするために自分に何ができるのか考えること。

考えたうえで実際に何とかしようと行動すること。

もしその不幸を何とかできたら、同じ不幸がどこかに無いか探してみること。

同じような不幸を見つけたらまたそれを無くせるように行動すること。

 

もしあなたに、この記事を読んで涙を流すような優しさがあるのなら。

明日、自分が身の回りの誰かに何ができるのか考えてみてください。