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個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

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・【随時更新】これまでに読んできた子育てや発達障害の周辺の本20冊以上
・子どもと一緒に見たいアクション成分高めのオススメ映画10作品以上(対象年齢別。ときどき更新)

はだしのゲンとは別の原爆のマンガ:夕凪の街 桜の国

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原爆から生き伸びることができた女の子が、どんな苦しみを心に抱えながら生きていかなければならなかったのか。また、原爆が次の世代にどんな影響を残したのか。最近話題になっている「はだしのゲン」とはまったく別の、原爆を題材にしたマンガです。

< 作中より>

誰もあのことを言わない

いまだにわけが わからないのだ

わかっているのは「死ねば良い」と

誰かに思われたということ

思われたのに生き延びているということ

そしていちばん怖いのは

あれ以来

本当にそう思われても仕方のない

人間に自分がなってしまったことに

自分で時々 気付いてしまうことだ

夕凪の街桜の国 (アクションコミックス)

夕凪の街桜の国 (アクションコミックス)

 

 

 ▼こんな人にオススメ

・戦争や原爆に関心がある小中高生や大学生

・心理学を学んでいる学生

はだしのゲン論争に関心がある人

 

 ▼生きのびた人が持つ罪悪感

冒頭の文章は主人公の女の子がふとしたときに考えてしまうことです。

 

ただ生きていただけなのに、誰かに殺意を向けられたこと。周りの人は死んだけど、自分は生き残ったこと。生き残ってしまった自分を罪深い存在だと感じてしまうこと。

 

原爆は、一度に大勢の人を殺すだけでなく、運良く生きのびた人にもこういう苦しみを残すのもなのです。

 

 

▼サバイバー症候群

事故や災害から生き延びられた人が持つ様々な苦しみをサバイバー症候群と呼びます。作品にでてくる女の子もかわいそうなことに、そうなってしまったのでした。

 

最近の例では、東日本大震災、世界各地で起こっている紛争。身近なことでは毎日どこかで起きている交通事故でもサバイバー症候群は起こるでしょう。レスキュー隊や自衛隊員にもあるでしょう。

 

事故から運良く生きのびられた人、救助活動にあたる人がおちいることがあります。何とかするのはカウンセラーのお仕事です。

 

 

▼現代の日本にいるぼくたちは何をするのか?

この作品は涙を誘います。ですが、読んで泣いて、何日かして忘れて、それで終わりにしていいのでしょうか?

 

もしあなたがこの作品に触れて、心を動かされたとしたら、ある別の本に書かれているこのメッセージを知ってください。 

私がいろんな子どもに会って、日本の子ども達に伝えたかったこと。
それは、もし、この本の中に出てきた発展途上国の子ども達を、
「かわいそう。」と思うなら、
「助けてあげたい。」と思うなら、
いま、あなたの隣にいる友だちと「いっしょにやっていこうよ。」と話して。
「みんなで、いっしょに生きていこう。」と、手をつないで。
<「トットちゃんとトットちゃんたち」より>

 これは徹子の部屋で有名な黒柳徹子女史がユニセフ親善大使として発展途上国を訪問しながら感じていたことです。

 

なぜ戦争は起きたのか?なぜ原爆は投下されることになったのか?元をたどれば「みんなで一緒に生きていこう」と言って手をつなげなかったからです。

 

ぼくたち一人一人ができることはとても小さなことです。ですが、どんなに小さかろうと、やれることはあるのです。「できるか、できないか」ではなく、「やるか、やらないか 」。自分にもやれることからやっていきましょう。

 

 

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