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個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

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・【随時更新】これまでに読んできた子育てや発達障害の周辺の本20冊以上
・子どもと一緒に見たいアクション成分高めのオススメ映画10作品以上(対象年齢別。ときどき更新)

発達障害のある実在の動物学者:テンプル・グランディン①

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高機能自閉症の当事者でもあるテンプル・グランディンは発達障害というものをどのようにして有効に活用するのか、どのようにして世界を変えていくのかについて教えてくれます。

 

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 ▼発達障害は親の責任ではない

現在では発達障害は親の育て方とは関係なく生じるものだと明らかになっています。育て方ではなく、生まれながらの脳の性質によるものなのです。生まれた時にどのような脳の性質を持つかというのは、誰にも決めることはできません。 
ですが、テンプルが生まれた1900年代の半ばでは「自閉症は親の育て方の問題である」という考え方が主流でした。そして、そのような根拠のない理由付けのせいで理解されない苦しみを持つお母さんがたくさん生まれることになりました。
付け加えておくと、発達障害であるのは発達障害のある人自身のせいでも、もちろんありません。
  

▼4歳までしゃべらない。学校ではイジメ。

ほとんどの子どもは1才代で少しずつ言葉を話すようになります。ところがテンプルはそれよりもはるかに遅く、4歳まで言葉をしゃべりませんでした。4才というと幼稚園の年中の学年です。小学校に上がってからは、しゃべる内容が変わっていたのでいじめられてしまいます。発達は遅い。友達もいない。このような人生の逆境にどのように対処したのでしょうか?
  

▼理解者としての家族

理解者に恵まれたテンプルは幸運でした。テンプルのお母さんとおばさんは、彼女の一見「変な」行動を尊重します。例えば、テンプルは体の胴体を締め付ける機械を作りました。そして落ち着かない気分になったときはその機械にはさまってリラックスするのです。
テンプルにはテンプルの感じ方や考え方がある。他人には変に見えるかもしれないがそれでいいのだと、お母さんとおばさんは言いました。一見変わっている感じ方や興味のあり方を尊重されることは、発達障害のある人にとって非常に大切なことです。逆に尊重されないことによって自尊心が低下してしまうことが分かっています。
 
 

▼ルールとマナーを教える

子どもを理解する、というとひたすら放任するということになってしまう場合があります。ですが、テンプルのお母さんとおばさんはそうはしませんでした。社会のルールとマナーをしっかりと教えたのです。
自由を尊重する面と、制限する面の線引きは難しいものです。そこで線を引きやすくするために、「子どもの行動を3つに分けて対応する」というものがあります。
 

①これからも続けてほしい行動:

これからも続けてほしいすべての行動です。着替える、食事する、風呂にはいる、返事をする、あいさつをする、座って食事する、など。
 

②試行錯誤の行動:

遊んでもらうために大人の服を引っ張る、など。このような行動がある場合、行動の目的は同じだけど、行動そのものを良いものに変えるようにします。具体的には、遊んでもらう(目的)ことは同じだけど、服を引っ張るのではなく「『遊んでよ』と言う」ことが例として挙げられます。
 

③度が過ぎる行動:

危険な行動や、他者の権利や尊厳を侵害するような行動です。気に入らないことがあると人を叩く、道で親の手を振り払って走り出す、公共の場で服を脱ぐ、などがあります。
 
このように行動を整理して分けることによって、大人がどのように関わるかということも整理されていきます。これ以上の詳細は省きますが、勉強したい人にはこの本をオススメします。ポイントが絞られていて使い勝手の良い本です。
  
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▼理解者としての先生

テンプルが「映像で考える」という珍しいものの考え方をしていることに気付いたのが高校の先生です。学習の仕方は4タイプあると言われています。多くの人は4つを適当に使い分けているのですが、まれに、どれか一つだけ極端に発達することがあります。それがテンプルでした。
 
そして先生はテンプルが興味を持ちそうな課題をだして考えさせます。そのときにだした課題は「錯視」の問題で、このような部屋を実際に作るというものでした。↓
 
 
 
次回は、テンプルが動物学者として何を成し遂げたのか。それと、思考方法の4タイプについて続きます。 
 
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