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個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

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・【随時更新】これまでに読んできた子育てや発達障害の周辺の本20冊以上
・子どもと一緒に見たいアクション成分高めのオススメ映画10作品以上(対象年齢別。ときどき更新)

ADHDの子の教育に不可欠なタイムアウトの実演動画

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ADHDの子どもは、怒りを爆発させやすいです。そして怒ったときには乱暴をしたり暴言を吐くことがあります。このような困った行動を速やかにやめさせるタイムアウトのやり方について学びましょう。

 

 

 

  ↓参考にしている本

読んで学べるADHDのペアレントトレーニング――むずかしい子にやさしい子育

読んで学べるADHDのペアレントトレーニング――むずかしい子にやさしい子育

  • 作者: シンシアウィッタム,上林靖子,中田洋二郎,藤井和子,井澗知美,北道子
  • 出版社/メーカー: 明石書店
  • 発売日: 2002/03/22
  • メディア: 単行本
  • 購入: 33人 クリック: 156回
  • この商品を含むブログ (6件) を見る
 

 

 

▼タイムアウトを行う場合の注意点

今回紹介しているタイムアウトは、あまり見慣れないやり方かも知れません。実際に行う場合は、周囲の大人に有効性を説明して理解してもらい、虐待だと誤解されないように十分に注意してから行うようにしてください。

子どもにとってタイムアウトは、叱られるのと同じ程度に苦痛を伴う最終手段です。乱用することは絶対にいけません。タイムアウトをする前に、次のことを必ず検討してください。

 

①タイムアウトの対象となる行動

タイムアウトの対象となるのは「危険な行動」「やってはいけない行動」の2種類です。

・危険な行動の例:叩く、ける、物を投げる、突き飛ばす、わざと道に飛び出す、など

・やってはいけない行動の例:「殺す」「死ね」と言う、店の商品を投げる、静止を振り払って大声で叫び続ける、など

 

②タイムアウトをする前に警告する

タイムアウトを行う際には必ず「それをやったら反省(タイムアウト)だよ」と言って警告します。タイムアウトを何度か行うと、警告するだけである程度は行動を思いとどまれるようになってきます。警告しても、危険な行動/やってはいけない行動をする場合には、すみやかにタイムアウトを行います。

 

身近な例では、サッカーでイエローカードとレッドカードを使い分けているのと同じです。イエローカードをもらった選手はそれ以降、自分が危険なプレーをしないように気をつけるようになります。レッドカードの一発退場になるようなプレーはめったにないですし、審判もむやみにレッドカードを使うことはありません。もし、不必要にレッドカードを乱発するような審判がいたら試合が成立しなくなってしまいます。

 

 

▼タイムアウトと、叱って言い聞かせることの違い

一覧表で比較してみましょう。子どもにとってどちらがわかりやすいのか?思春期以降にどのような影響がでてくるのか?このようなことについて押さえましょう。 

 

 -

タイムアウト

叱って言い聞かせる

大人の感情

口調も態度も冷静を保ちやすい。

感情的になったり、怒りをぶつけることがある。

子どもの苦痛の種類

自由にしていられる時間を奪われること

親の怒りを買うこと、恐怖を感じること、自分はダメだと感じること

子どもにとってのわかりやすさ

わかりやすい。

「キックは危ないです」「キックしたら反省です」のようなシンプルな言葉を繰り返すだけ。

そのため、「いけないことをすると、好きなことをする時間が奪われる」という因果関係が子どもにも理解できる。

わかりにくいことがある。

①大人がたくさんのことを口で説明しても、子どもの理解力では理解しきれないことがある。結局、何をどうしたらいいのかわからないため、同じ過ちを繰り返すことになる。

②子どもが「関わってほしい」という動機で危険な行動をしている場合には、叱れば叱るほどいけないことをするようになる。

必要な時間

①およそ年齢と同じ分数。

3歳なら3分、4歳なら4分程度。

②少ない時間で、大きな効果が得られる。

③結果的に、子どもへの負担も少なくなる。

①まちまち。

人によっては10分以上叱っていることもある。

時間と労力が大きい割に、効果が小さい。

子どもが同じ過ちを繰り返すことになることが多いので、結果的に子どもへの負担が大きくなる。

十代になった頃に与える影響

「やるべきことをやれば、自由が得られる」という考えが身に付いていく。そして、義務と権利について理解し、自立的に行動できるようになる。

①「自分はダメな人間だ」「自分は罰に値する存在だ」という考えが植え付けられる。自尊心が低下する。

②自尊心の低下は将来のうつ病や自殺のリスクを高める。

③他人を罰するようになる恐れがある。いじめ、モンスター化など。

 

 

 

▼タイムアウトは少ない負担で効果が高い

タイムアウトというやり方を知ることによって、大人自身のものの見方にどのような変化が起こるでしょうか?例えば次のようなことに気づくようになるかもしれません。

 

①子どもの危険な行動/やってはいけない行動を止めたり、繰り返さないようにするために必要なのは「不快感」というものである。叱るのは不快感を与えるためのやり方の一つにすぎない。

不快感にはいくつかの種類があって、タイムアウトの場合は「自由にしていられる時間を奪われること」。叱るの場合は「親に怒りの感情をぶつけられる」「叱られることの恐怖」「自分はダメだと思う」というもの。

③このような違いがあるため、タイムアウトや警告を使って育てられた子どもの思考は「いけないことをすると、好きなことをする時間が奪われる」というものになる。これは自尊心の低下にはつながりにくい。

一方の叱られて育てられた子どもの思考は「自分はダメな人間だ」「自分は罰に値する存在だ」というものとなり、将来のうつ病や自殺の恐れを増加させるものとなる。これは非常に自尊心が損なわれた状態といえる。

 

このように、「子どもの危険な行動/やってはいけない行動」をやめさせる方法にもいろいろな違いがあります。そして、将来に与える影響が異なります。ここしばらくの日本での自殺者数は3万人を行ったり来たりしています。これだけの数の人々が自殺している背景には、「叱られ方」が一部関係しているのではないか、というのが今のぼくの仮説です。

 

 

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