論文の原題:Long-Term Effects of Child Corporal Punishment on Depressive Symptoms
in Young Adults
要約の意訳
この調査は、体罰の長期的な影響を調べる目的で行われました。子どもの頃に受けた体罰とうつ症状、その他の要因の関連を明らかにしようとしています。アメリカのニューイングランドにある3大学の学生649人を対象に行われました。
結果は、全米調査の結果に近く、およそ40%の学生が13歳の時点で何らかレベルの体罰を受けていました。そして、体罰の強さが強いほどうつ症状も強まるということがわかりました(体罰とその他のやり方の罰とは区別して調査されました)。また、体罰をしている最中に親が表している怒りの強さが、学生のうつ症状と強く関連していることがわかりました。また、親の怒りの体罰と、学生のうつ症状の関係は、一部、ものごとの習熟や自尊心が仲介していることが示されました。
▼荒川コメント
最後の一文について。ここでの意味は、
①親から強い体罰を受けると、
②自尊心が低下したり、学業や趣味を頑張れなくなる
③その結果、うつ症状を表すようになる
という意味です。