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個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

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バイリンガル教育の5年間の調査:読みと言葉の成長

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論文の原題:Reading and Language Outcomes of a Five-Year Randomized Evaluation Of Transitional Bilingual Education

 

(注:アメリカに住む、スペイン語を母語とする子どもに対するバイリンガル教育についての調査です。)

この調査はバイリンガル教育の方法を比較するために、スペイン語を母語とする子どもの読み能力を5年間にわたって調べたものです。対象となる子どもは、幼稚園のときから英語の教育を受けていて、ある子どもは伝統的バイリンガル教育(外国語を母語を使いながら学ぶ方法)で、別の子どもは英語漬け法(外国語を学ぶときに母語を一切使わない方法)によって英語の勉強をしました。

5年の期間にわたって伝統的バイリンガル教育と英語漬け法を比較した研究はこれがはじめてです。予想した通り、伝統的バイリンガル教育を受けた幼稚園生と小学1年生では、母語の読みと語彙のテストの成績が良く、英語の読みと語彙のテストの成績が悪いことがわかりました。次に、学校で使う言語を完全に英語に移行した後の2〜4年生を調べると、伝統的バイリンガル教育を受けた子どもの英語の語彙は少ないことと、英語の読みの能力はどちらの方法を受けた子どもでも大きくは変わらないことがわかりました。伝統的バイリンガル教育を受けた子どもの母語の読み能力は、幼稚園3年生では明らかに高いものでしたが、小学4年生ではそうではなくなっています。両方のグループの子どもは、数年間、同じ程度に英語教育を受けていましたが、このような結果となりました。

結論は、伝統的バイリンガル教育と英語漬け法では、英語の読み能力(母語の読み能力も)には差が出ないのではないか、というものです。

 

▼荒川コメント

子どもの英語教育に熱心な方の参考になる調査だと思います。またバイリンガル教育を行うにあたって注意すべきことは、家庭内ではそれぞれの親の母語で子ども(小学生以下の場合は特に)と話をすることが大切だと言われていることです。もし、子どもの母語が十分に発達しなかったらどうなるかというと、日本語も英語も中途半端にしか獲得できなくなってしまいます。そして結果的に、すべての学業成績やその他の言葉を使った活動に多大な支障をきたしてしまうようになるのです。

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