発達障害のある子の親御さんを悩ませる問題に、「薬を使うことの是非」があると思います。
海外の研究では、薬を使っているADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもに対して、薬を使うことをどう思っているのかをインタビューしたものがあります。彼らがどのように考えているのか、ご覧ください。
▼日本語訳
この調査は、薬物療法の経験のある若者がどんな体験をしているのかについて調べるものです。イギリスの16人の子ども(9〜14歳)へのインタビュー調査を行いました。インタビューから分かったことは、子どもたちは服薬することに積極的だということです。衝動的に何かをしてしまう気分になりにくくなり、同級生との関係がよくなっていると言います。彼らは自分自身にスティグマ(負のイメージ)を感じると話していますが、その原因は服薬しているからではなく、ADHDの症状(落ち着きのなさ、衝動性)に対してでした。この研究から分かったことは、子どもたちは服薬に対してどちらかというと積極的であるようです。
▼荒川コメント
・副作用が大きい子どもの場合、また違った回答をするかもしれません。
・また家族が普段、服薬に対して否定的な発言をしていることによっても、子どもの回答は変わってくるかもしれません。