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ADHDの症状を改善するコンピュータゲームのトレーニング

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原題:Computerized Training of Working Memory in Children With ADHD-A Randomized, Controlled Trial

 

ワーキング・メモリ(実行機能)の障害はADHD(注意欠陥多動性障害)の症状と強い関連があるようです。そこでこの調査では、コンピュータゲームのトレーニングがワーキング・メモリの改善にどのような効果があるのかを調べました(期間は2002〜2003年)。協力してくれたのは、薬物療法をしていない7〜12歳のADHDの男女42人です。彼らに対してトレーニングを行い、トレーニング終了後の3ヶ月後にも彼らの症状を確認しました。

トレーニング(span-board task)を行う前後を比べると、ワーキング・メモリに明らかな変化があるようでした。さらにトレーニングを行っていないワーキング・メモリが関連する能力(言語、反応抑制、頭の中で情報を操作する能力(complex reasoning))を測るとやはり改善が起こっていました。両親に子どもの行動の変化について尋ねると、トレーニングの前後で注意散漫と、落ち着きのなさ、衝動性が明らかに減少していると話していました。

このことからワーキング・メモリのトレーニングは、衝動抑制や、頭の中で情報を操作する能力の改善に役に立つこと、親との関係に変化をもたらすと言えそうです。

※方法は conducted a multicenter, randomized, controlled, double-blind です。

 

▼荒川コメント

コンピュータゲームの形式を用いていることによって、子どもの反応は高まると思います。また、ADHDや自閉症/アスペルガーのひとにとってコンピュータは好まれる傾向のある道具です。そのような要因もトレーニングの継続の役に立っているはずです。

残る問題は、すでに使ったことのある日本人の評判、トレーニングに必要な値段、などですかね。

 ※自閉症スペクトラム障害(ASD)には似ている表現が多数あります。自閉症、高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害などがあります。