個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

スポンサーリンク


・【随時更新】これまでに読んできた子育てや発達障害の周辺の本20冊以上
・子どもと一緒に見たいアクション成分高めのオススメ映画10作品以上(対象年齢別。ときどき更新)

ADHDの人は躁うつ病にかかりやすいのか?

スポンサーリンク

原題:Comorbidity of adult attention-deficit hyperactivity disorder and bipolar disorder: prevalence and clinical correlates

 

要約の意訳

ADHD(注意欠陥多動性障害)と躁うつ病を両方有している人がどれだけいるのかについての調査を行いました。調査の対象は、躁うつ病と診断されて治療を受けている男性80人、女性79人、合計159人です。

インタビューでは、子どものころや現在のADHDの行動、季節性のうつ病や統合失調症の症状について確認しました。

結果では、159人のうち26人(16.3%)に、現在、ADHDの症状があることがわかりました。別の17人(10.7%)は子どもの頃にADHDの症状があるようでしたが現在はありませんでした。

現在もしくは子どもの頃にADHDの症状がある患者は、そうでない患者よりも、うつ病の症状が始まった時期が早いこと(18歳以下)と、うつの状態になる回数が多いことがわかりました。

さらに、現在の時点でADHDの症状のある躁うつ病の患者は、他の精神疾患を有している傾向が高いようでした。彼らが有している精神疾患は、パニック障害、アルコール乱用や依存というものです。

結論としては、ADHDは躁うつ病と併発することの多いものであると言えそうです。この患者は、うつ症状を発症する年齢が早く、回数も多いため、受ける不利益もより大きなものとなります。発症する年齢が早い躁うつ病患者を診る場合、ADHDの症状があるかどうかについて確認することが大切になるでしょう。

 

▼荒川コメント

  • 恐らくADHDの症状に対して子どもの頃から対応をしていくことによって、結果的に躁うつ病のリスクのある子どもの発症や重症化を防げるのではないかと思います。要リサーチですね。
  • 全世界でのADHDの人の割合が5.29%という調査があることからも、躁うつ病の人がADHDを有する割合16.3%は多いと言えそうです。思春期以降の発達障害や精神疾患の対応をしていく場合、複数の症状を持っているケースがあることを想定して対応していくことが大切になるでしょう。
    参考:ADHDの全世界での割合