個性を自立力にするために興味を広げるべし

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教育に熱心なすべての方へ、体罰の損益分析をお見せします

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教育現場で行われている体罰には、一定の有効性があると考える人もいるようです。有効性があると思えるからこそ、なかなかなくならないという側面があるのは事実だと思います。そこでこの記事では、体罰を行って得られる利益と損失についての分析を行い、体罰を多面的に捉えてみます。

 

 

▼体罰を行うことの利益

  1. 生徒の勉強やスポーツの成績が上がることがある
  2. 反抗的な生徒が従順になる
  3. 成績が上がったり生徒が従順になると、先生は「指導がよくできている」という評価を受ける
  4. 評価を受けることで先生は自分の体罰を用いた指導に自信を持つことができる
  5. 周囲も体罰を見ていて怖いので、先生に否定的な意見を言わないでいてくれることが多い

 

▼体罰を行うことの損失

  1. 体罰を行うことが明るみに出た場合、先生が処分を受ける
  2. 体罰を受けても勉強やスポーツの成績が上がらない生徒の方が実は多い。
  3. 体罰を受けた生徒はPTSDになる危険性がある
  4. 体罰を目撃している周囲の生徒にもPTSDを起こす危険性がある
  5. 体罰を受けた生徒は将来、アルコールや薬物の乱用を行うようになる危険性が高まる
  6. 日常的に暴力を用いることを肯定する人格を作ってしまう危険性が高まる。これは健全な人格形成という教育の目的に反する。
  7. 体罰を受けた生徒は将来、自分の妻や子どもに暴力を振るうようになる危険性が高まる。
  8. 親から暴力を受けて育った子どもは、周囲に対しても暴力を用いる危険性がある。(暴力の世代間伝達)

 

▼損益を比較しましょう

このように損益を評価していって気がつくのは、利益は「見えやすい」ものが多いのに対し、損失は「見えにくい」ものが多いということです。損失の見えにくさ故に、体罰を用いたことがある方もいらっしゃるでしょう。このように損益を見えるようにしたときに改めて、勉強やスポーツの成績を上げることと、生徒の将来に与える影響を天秤にかけてみましょう。そして、体罰というものをどのように捉えれば良いか考えてみましょう。

 

▼体罰以外の指導方法

ちなみに、勉強やスポーツの成績を上げるための手法は、体罰以外にもあります。例えば私の場合は、応用行動分析という心理学の手法を用いて、手のかかる子どもや発達障害のある子どもの教育に当たっています。応用行動分析は、体罰よりも効果的であると同時に、少ない悪影響で指導を行うことができます。他には、コーチングというワードでも指導法を探すことができるでしょう。

 

▼熱心な教育者の方へ

体罰を肯定する方であれ否定する方であれ、どの方も子どもの教育に熱心であるのだと私は信じています。子どもの成長をいい加減に考えている人は、最初から教育や指導に関わろうとすら考えないからです。教育に携わる方の子どもの成長に対する熱心さを変える必要は全くありません。熱心さはそのままでいて頂きながら、やり方には体罰以外にもあるのだということを知ってください。そしてもし、体罰から別のやり方に変えるということがあれば、それは負けではなく、むしろ、多大な賞賛を受けるものであることを知ってください。

 

引用文献