
保育園や学校で乱暴な子を見かけることがあります。このような行動に問題のある子に対して、先生が温かさと信頼感を持って接することによって行動の問題が減り、友達関係や勉強の成績に良い影響があるようです。
そもそも、子どもの攻撃性はなぜ高まるのでしょうか?攻撃性が高まる背景には「親との愛着」の形成に問題を抱えていることが多いようです。
親からの3種類の関わりが適切にされることによって、子どもは健全な愛着を形成していくと言われています。裏を返せば、3種類のバランスが崩れると愛着の形成に問題が生じ、攻撃性が高まる場合があります。
- つながりと受容:スキンシップ、尊重されること、肯定されること
- 健全な自立性:自立を促されると同時に、必要な手助けを得られること。
- 適度な制限:暴力や暴言を制限されること。
親が3種類の関わりをうまくできない場合は、誰か他の人が行うことによって、ある程度は肩代わりすることができます。学校の先生も肩代わりできる人の一人です。
攻撃性の高い生徒に対して、先生が3種類の関わりを適切にできることによって、生徒の気持ちが満たされていきます。その結果、攻撃性が減少したり、周囲の生徒との関係が改善されます。勉強の成績が上がる傾向もあります。
生徒の中には愛着の形成に問題を抱えている子がいます。そのような子に対して保育園や学校の先生が果たす役割は大きいといえるでしょう。
参考にした論文の原題:
▼荒川コメント
- そのような良い先生に巡り会えるのはとても幸運なことです。裏を返せば、愛着形成に問題を抱えている子は余程の幸運がないとそのままの状態になってしまうということでもあります。現在の学校の先生は非常に仕事量が多く、うつ病にかかる人も多いようです。先生だけに期待するのは無理があります。
- このような状況を変えるための良い方策が必要ということで、お母さんのための新しい子育て理論を作っています。そのための調査にご協力ください。