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ADHDの人がかかえる睡眠の問題の3タイプ

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ADHD(注意欠陥多動性障害)の人は睡眠に問題を抱えるケースが多いと言われています。睡眠の問題で難しいのは、問題が起こる原因がADHDという症状にあるのか、ADHDの症状を抑えるために服薬している場合は薬の副作用として問題が起こるのか原因がわかりにくいことです。

 

この調査では6〜12歳の子どもを4グループに分けて行われました。

  • 服薬していないADHDの子ども 79人
  • 服薬しているADHDの子ども 22人
  • 睡眠障害の子ども(ADHDではない) 35人
  • ADHDも睡眠障害もない子ども 36人

睡眠障害には3タイプあることがわかりました。

  1. 不眠症:眠れなくなる症状
  2. 睡眠時随伴症:睡眠中に、歩く、しゃべる、悪夢を見る、おねしょをする、けいれんを起こす、などの症状
  3. 睡眠中に体が勝手に動く:ひどく寝相が悪いが、睡眠時随伴症ほど症状の現れ方が多様ではないもの

不眠症は、反抗挑戦性障害がある場合や服薬している場合に多いようでした。

睡眠時随伴症は、ADHDのあるなしには関係がないようでした。

睡眠中に体が勝手に動くことはADHDの子どもに多いようでした。ただし、分離不安(※)が強い子どもにおいての方が睡眠中に体が勝手に動くことが更に多いようでした。

※親と離れることに対して不安を感じる度合いが強いこと

抄訳した論文の原題:Sleep Problems in Children With Attention‐Deficit/Hyperactivity Disorder: Impact of Subtype, Comorbidity, and Stimulant Medication

 

▼荒川コメント

  • 睡眠中に体が勝手に動くということは、起きているときも体が意思とは関係なく動いていると考えることができるかもしれません。このことから「落ち着きがない」のは本人の意思でそうしているのだ、という考えは事実に反すると言えるでしょう。ADHDの度合いが強いほど、基本的に体が自動的に動いていて、自分の体の動きを止めるために大きな意思の力を必要としているのです。
  • 意思では止められない動きのパターンが極端になると、トゥレット症候群やチックという症状となります。ADHDの人にトゥレット症候群が多いのには、恐らくこのような理由があります。
    関連記事:ADHDを持っているトゥレット症候群の人は何割?

photo credit: Michael Sissons via photopincc