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アスペルガーの人にルールを教えるためのコミック会話とは?

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コミック会話 自閉症など発達障害のある子どものためのコミュニケーション支援法

自閉症スペクトラム障害の子どもや成人は、視覚的にものごとを理解することを得意とします。その特性を活かしてコミュニケーションするのがコミック会話というやり方です。TEACCHプログラムでいうところの「スケジュール」の側面と、状況を客観的に考える力(メタ認知)を補う側面があります。また発達障害の有無や年齢に関係なく、誰かにものごとを説明するときにコミック会話は役に立つでしょう。

 

 

コミック会話をする際に私が使っているもの

  • B6サイズのノート:カーゴパンツの腿のポケットに収まるので手ぶらで外出先にも携帯できる。いつでも取り出せて、子どもでも見やすい大きさであること。
  • フリクションボールペン黒&赤:強調したいところを強調するのに2色だと便利。描き間違っても消せるので重宝。

 

 

コミック会話の実例

コミック会話による説明は、自閉症スペクトラムのある子どもにも大人にも効果的です。ここでは我が家の子ども(4歳)に対して行っている例で説明します。以下の絵は「『不当に叱られた』とならないための予防線」と題しました。①〜③のパートで構成されています。

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うちの子どもは、何かを注意されると「そんな話聞きたくない!」と言って聞く耳を持たなくなることがしばしばあります。注意されることを「とても不当なこと」だと感じているようです。そうなると、話をしたいのですが聞く耳を持たず、聞く耳を持たずだから同じ過ちを繰り返す。なんだかいろいろなことがうまくいきません。

そこで、このような線画を描いて「大人から注意されたときにどうするのが正しいか」を説明しました。

 

パート①:大人と子どもでは知っていることの量が違う

①では、大人(左側)と子ども(右側)では知っていることの量が違うことを説明しています。知っていることの量が違うから、大人は子どもに何かを教える必要性が生じることがあります。このようにして、なぜ大人は自分(子ども)に対して「遊びの邪魔」をしてくるのか、事情についての理解をうながします。具体的に子どもに対して説明するのは以下のことです。

「子どもは知らないことがたくさんあります。(赤い線の部分を指しながら)このくらい知っていることの量は違います。だから、大人は子どもが知らないことを教えようとすることがあります。」

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パート②:注意されたときにやってほしくないこと

以下の線画では「注意されたときに子どもにやってほしくないこと」を説明します。大人(左側)が「ダメだよ」と注意したときに、子ども(右手)は「おはなし、きかない!」と言って怒った顔をしています。具体的に子どもに対して説明するのは以下のことです。

「パパが『ダメだよ』って言ったときに、○○君は『おはなし、きかない!』って言って怒っています。○○君が怒っていると、パパはお話しができないので悲しい気持ちになります」

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パート③:注意されたときにやってほしいこと

以下の線画では「注意されたときにやってほしいこと」について説明します。大人(左側)が「ダメだよ」と注意したときに、子ども(右手)は「なんで?」と言って話を聞こうとしています。具体的に子どもに対して説明するのは以下のことです。

「この絵ではパパが『ダメだよ』って言ったときに、○○君は『なんで?』と言って怒らずに話を聞こうとしています。○○君がこうしてくれると、パパはお話ができるのでとてもうれしいです。」

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まとめ

  • このようにやってほしいこととやってほしくないことを、「あらかじめ」&「視覚的に」説明しておくことによって、いざその状況になった時の子どもの反応が変わります。
  • 発達障害の有無や年齢に関係なく、誰かにものごとを説明するときにコミック会話は役に立つでしょう。

 

  

本書には分かりやすい記号がたくさん例示されていますが、具体的な用例がほとんど含まれていません。その点がネックです。

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