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個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

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・【随時更新】これまでに読んできた子育てや発達障害の周辺の本20冊以上
・子どもと一緒に見たいアクション成分高めのオススメ映画10作品以上(対象年齢別。ときどき更新)

うつ病を撲滅するための計画にご協力ください

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(現在アンケートの募集は行っていません)

うつ病ってどんな病気?

うつ病は人を落ち込んだ気分にさせ、学業や仕事をできなくしてしまう深刻な病気です。現在うつ病になる人は増加していて、2020年には全世界で2番目に多い病気になると予測されています。

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統計をとってみると、生きているうちにうつ病にかかる人は1000人のうち111人(11.1%)いるようです。うつ病になった111人のうち、重いうつ病になる人は24人(22%)います。重いうつ病の24人のうち、自殺未遂をする人は12人(56%)です。 

 

日本では15〜34才の若い世代の死因の第1位が自殺です。これは先進7ヶ国の中では日本だけに起こっている特別な現象です。 

1996年にアメリカで行われた調査では、うつ病の治療のために使われるお金は年間430億ドル(約43兆円)と試算されました。また、うつ病で働けない人が本来稼ぐことができたはずのお金(機会損失)は170億ドル(約17兆円)と試算されました。日本でも数十兆円規模の損失が毎年生じている可能性があります。

うつ病は、個人の幸福を大きく損なうだけでなく、社会や経済にも大きな悪影響を与え続けています。

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うつ病になるリスクを上げる要因

うつ病には、なりやすい人となりにくい人がいるようです。一般的に言われることがある通り「悲観的な考えの人はうつ病になりやすい」ことが、さまざまな調査からも分かっています。では人はなぜ、悲観的な考えを持つようになるのでしょうか?アメリカで開発され、うつ病の治療に用いられることがある「スキーマ療法」によると、悲観的な考えを作る要因は大きく分けて3つあることが分かっています。

 

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1:親の子どもに対する接し方

2:いじめなどの心の傷を作る体験

3:生まれつきの体質

3つの要因について一つずつ説明していきます。

 

1:悲観的な考えを植え付けてしまう、親の子どもに対する接し方

子どもの悲観的な考え(それと健康的な考え)と親子関係には密接な関係があります。子どもが自立するまでの20年以上、生活を共にするのが親子ですから、子どもは親からの影響を強く受けます。

日本の場合は特に「空気を読ませる」ことで学ばせることが多いですから、「親は教えたつもりはないのに、子どもがいつの間にか学んでしまっている」ことが多くなります。もし親が、子どもに悲観的な考えを伝えてしまう自分の言動に気がついていない場合、子どもは悲観的な考え方をどんどん強めていってしまうことになってしまいます。

これからお願いするアンケートの結果に影響してしまうので、ここでこれ以上詳しく説明することができません。アンケート終了後の最後のページで詳しい説明を掲載しています。よろしければご回答後にご覧ください。

 

2:悲観的な考えを植え付けてしまう、いじめなどの心の傷を作る体験

心に傷を作ってしまう体験は、悲観的な考えを身につけさせてしまいます。私たちにとってもっとも身近な心に傷を作る体験は、学校で起こる「いじめ」です。

いじめはどの位の人が経験するものなのでしょうか?国立教育政策研究所が行っている「いじめ追跡調査2010-2012」を参考にすると、中学の3年間で何らかのいじめを受ける経験がある生徒は半数以上にのぼることが分かっています。いじめを受ける頻度や期間、いじめの種類によって、生徒に植え付けられる悲観的な考えの強さは異なります。

 

3:悲観的な考えを持ちやすい生まれつきの体質

何かに対して不安に感じる度合いは、人によって生まれつき大きく異なります。小さい子どもを観察していると、ある子どもは知らないものに自分からどんどん近づいていきます。別の子どもは、知らないものに非常に警戒して怖がったり泣いたりします。同じ環境で生活しているきょうだいでも違いがあります。このように生まれつき、不安の感じやすさは異なるのです。

元々不安を感じやすい脳を持っている人の場合、他の人が不安に感じないことまで不安に感じてしまう経験が積み重なります。そして結果的に、悲観的な考えが身にきやすくなります。この例の他にも、悲観的な考えを身につけやすい性質があります。 

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撲滅するためには治療だけでなく予防が必要

うつ病は悲観的な考えの人がなりやすいこと、悲観的な考えを持たせる要因には、親の接し方、いじめ、その人の体質、の3つの要因があることがわかりました。このようにしてうつ病が起こりやすくなるメカニズムを明らかにすることによって、うつ病の予防ができるようになる可能性があります。ここで予防の重要性について考えてみましょう。

 

150年前は手を清潔にして病気を予防する習慣がなかった

150年ほど前までは、身の回りを清潔にすることが病気の予防につながるとはまったく知られていませんでした。この時代では汚物を触った手を十分に洗うことなくいろいろな場所に触ることが普通のことだったので、非常に多くの人が病気に感染しました。そして病院には、治療を求める人の長い列ができることがありました。この時代は予防という考え方が無く、治療だけが存在した時代だと言えます。予防がないのですから、ならなくていい病気にかかってしまう人は今よりもずっと多かったのです。

ところがエリザベス・ブラックウェルというアメリカの女性医師が衛生管理の大切さに気付き、衛生管理を習慣化することを広めました。その結果、手を洗うことが当たり前に行われるようになり、結果的に病気になる人自体が非常に少なくなりました。つまり、予防が広まることによって、そもそも病院での治療を必要とする人が減ったのです。病気との戦いにおいて、予防する方法を作り出すことは非常に重要なことだと言えます。

 

現在、うつ病は治療するだけ。予防方法を開発します。

うつ病に関しても、予防の仕方を広めることによって病院の治療を必要とするほど重症になってしまう人を減らすことができるのではないかと私は考えています。ここまでの話をふまえたうつ病の予防のやり方は、

  1. 子どもを育てる親が、子どもの心に健康的な考えを育てるためのやり方を身につけること
  2. いじめを発生しにくくすること、いじめが起こった後のケアを充実させること

の二つのやり方が考えられます。今回、皆さんに協力をお願いしている調査は1の「子どもの健康的な考えを育てる」ための子育て理論の開発に役立てられます。子どもに健康的な考えを持たせることができる親が増えることによって、多くの子どものうつ病になるリスクを下げることができるようになります。

この理論は0〜20才頃までの子どもの子育てに当たっている親であれば誰にでも役に立つものです。また子育てだけでなく、学校の先生、後輩を育てる先輩、スポーツの指導者、部下を持つ社会人などにとっても参考となるものです。

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健康的な考え=健全な人権意識

健康的な考えの役割は、この考えを備えている人をうつ病から守ることです。健康的な考えを別の言い方にすると「健全な人権意識」だと言うこともできます。これから作ろうとしている子育て理論は、うつ病の予防に役立つものであると同時に、健全な人権意識を持てる人を増やすためにも力を発揮することになります。

「健全な人権意識」というものについて理解するために、1948年に国連で採択された「世界人権宣言」にある条項をいくつか紹介します。以下の訳は詩人の谷川俊太郎さんによるものです。これら5つの条項は健康的な考えに特に強く関連しています。

第1条 みんな仲間だ

わたしたちはみな、生まれながらにして自由です。 ひとりひとりがかけがえのない人間であり、その値打ちも同じです。 だからたがいによく考え、助けあわねばなりません。

 

第2条 差別はいやだ

わたしたちはみな、意見の違いや、生まれ、男、女、宗教、 人種、ことば、皮膚の色の違いによって差別されるべきではありません。 また、どんな国に生きていようと、その権利にかわりはありません。
 

第28条 この宣言がめざす社会

この宣言が、口先だけで終わらないような世界を作ろうとする権利もまた、わたしたちのものです。

 

第29条 権利と身勝手は違う

わたしたちはみな、すべての人の自由と権利を守り、住み良い世の中を作る為の義務を負っています。 自分の自由と権利は、ほかの人々の自由と権利を守る時にのみ、制限されます。

 

第30条 権利を奪う「権利」はない

この宣言でうたわれている自由と権利を、ほかの人の自由と権利をこわすために使ってはなりません。 どんな国にも、集団にも、人にも、そのような権利はないのです。 

これら5つの条項が健康的な考えに特に強く関連するものです。この5つのことを心から信じて実践しながら生きていく人が増えるとしたら、世の中の差別や不公平を今よりももっと少なくすることができて、優しい社会を作っていくことができるでしょう。

これから作ろうとしている「健康的な考えを育てる子育て理論」は、世界人権宣言の信念を持ち、周囲の人や社会の役に立つことを積極的に行うことができる人を増やすために役立ちます。 

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健全な人権意識を持つ人が増える=うつ病の人にも生きやすい世界になる

ここで、現在うつ病にかかっている人が置かれた状態や、うつ病の人の人権について考えてみましょう。安心して暮らす、幸せに生活するということに関して、世界人権宣言では次のように示しています。

第3条 安心して暮らす

ちいさな子どもから、おじいちゃん、おばあちゃんまで、 わたしたちはみな自由に、安心して生きていける権利をもっています。 

 

第25条 幸せな生活

だれにでも、家族といっしょに健康で幸せな生活を送る権利があります。 病気になったり、年をとったり、働き手が死んだりして、生活できなくなった時には、 国に助けをもとめることができます。 母と子はとくに大切にされなければいけません。 

うつ病になった人は、この2つが著しく損なわれます。うつ病のために仕事ができなくなってしったり退職するような場合には、安心に暮らすこと(第3条)ができにくくなります。また、健康が冒されているのですから健康で幸せに暮らす(第25条)も満たされません。保障制度はすでにあるものの、十分だとは言えない現状があります。

うつ病のある人にも公平に「安心して幸せに暮らす権利」を保障していくためには、健全な人権意識を持つ人を増やしていくことが不可欠です。健全な人権意識を持つ人が増えていくことによって、うつ病の人に対しても優しい社会が作られていきます。
つまり、健康的な考えを持つ人が増えていくことによって、長期的には現在すでにうつ病になっている人にも良いことがあるはずなのです。
 

そしてうつ病は撲滅され、世界は今よりも平和になる

冒頭に述べた通り、うつ病は2020年には世界で2番目に多い病気になると言われています。ですが今、私たちが行動を始めることによってもっと先の未来にはうつ病の少ない世界を作ることができるかもしれません。うつ病を撲滅するための計画は次のように進んでいきます。

  1. 健康な考えを育てる子育て理論を作る←今ココ
  2. 健康な考えを育てる子育て理論を多くの人に普及させる
  3. 健全な人権意識を持った人が増える
  4. 健全な人権意識を持った人が増えることで、うつ病になりにくい人が増える。
  5. 健全な人権意識を持った人が増えることで、社会や世界がいまより公平で平和になる

道のりは長く険しいです。ですが、歩き続ければいつか辿り着くことができるはずです。私たちよりも後の世代の心の健康と、世界の平和のためにご協力お願い致します。

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皆さんに協力をお願いしたいこと

そこでこの調査では、以下のことを伺わせてください。

  1. あなたの親があなたに対してどのように接していたか
  2. あなたの現在のものごとの考え方
  3. あなたの現在の体調や気分

以上のことを教えて頂くことによって、子どもに健康的な考えをはぐくむ親の接し方、逆に子どもに悲観的な考えをもたらす親の接し方が分かるようになります。ですから、あなたが経験した親子関係がどのようなものであっても、この調査にとっては価値があります。

私たちよりも後の世代の心の健康と、世界の平和のためにご協力お願い致します。

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