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個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

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・子どもと一緒に見たいアクション成分高めのオススメ映画10作品以上(対象年齢別。ときどき更新)

どうせお小遣いをあげるなら、月給制ではなく歩合制にした方が子どもはやる気を発揮する!

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私が子どもの頃、荒川家には毎月1日になると決まった額のお小遣いがもらえるというルールがありました。恐らく多くの家庭でこの月給制を採用していたのではないかと想像しています(多くの親が月給制で給料をもらっているのですから、子どもにも同じルールが適用されやすいでしょう)。このやり方を「月給制お小遣い」と呼ぶことにします。

今回はお小遣いに関する今までの慣習を一旦忘れて、子どもに対する教育効果を高めるための「歩合制お小遣い」について考えてみましょう

 

 

▼歩合制と月給制のお小遣いの違い

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最初に一般的なやり方である月給制お小遣いのあげ方と、私が考える歩合制お小遣いがどのような点で異なっているのかを確認します。

月給制お小遣い

最初に、一般的な月給制お小遣いのあげ方がどのようなものなのか確認します。月給制お小遣いは以下のような条件で与えられています。

  1. いつ?:毎月決まった日に
  2. 何回?:月に一度だけ
  3. いくら?:年齢に相応と考えられている金額を与える

そしてこのような月給制お小遣いのもらい方を通して子どもが学ぶことは、「もらえる時期が来るまでじっとガマンする」という受動的な態度であると言えます。

月給制の良い点は、もらえる最低限の額が決まっていることです。逆に悪い点は、「努力してもしなくても得られる報酬は同じ。であれば、なるべく何もしない方が得」という発想を身につけやすいことです。

 

歩合制お小遣い

私が考える歩合制お小遣いにおいて、子どもにお小遣いを与える条件は以下のようになります。

  1. いつ?:お手伝いや学びを終えた後、なるべく早く
  2. 何回?:お手伝いや学びを終えるたびに。もしくは1日1回(食器を洗った後にもらい、本を読んだ後にももらう。もしくはまとめて夜にもらう)
  3. いくら?:一つのお手伝いや学びに相応な金額を与える(読書1ページ1円、食器洗い50円など)

このようなお小遣いのもらい方を通して子どもが学ぶことは、「権利や自由を得るために義務を果たす」という能動的な態度であると言えます。

ここでいう権利や自由とは、欲しいものを得たりしたいことをすることです。また義務とは、家事のお手伝いや勉強など「やった方がいいことは分かっているけど、あまり気が乗らないこと」をこの記事の中では意味します。

歩合制の良い点は、「なるべくいろいろなことをやった方が得だ」という発想を身につけやすいことです。悪い点を強いて挙げると、親からするとその都度お小遣いを渡すのが面倒ということがあるでしょう。

 

※お金についてまだよくわからない幼児向けにはトークンエコノミー(ごほうびシール)と言うやり方があります。発達障害の有無に関係なく有用な手法です。ADHDの子の教育に不可欠なトークンエコノミーのやり方 

 

 

▼歩合制お小遣いを利用した「お手伝い」

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ここまでに歩合制お小遣いの働きとやる気の仕組みについて説明してきました。ここからは歩合制お小遣いを用いて、子どもに家事のお手伝いをするように促していくことがどのような教育的意義のあることなのかについて考えてみます。お手伝いの教育効果とは、、、

  1. 自立のために必要なスキルを身につける
  2. 家の中で誰かの役に立つ経験を得る
  3. 家の外でお金を稼ぐ力の土台となる

このような効果があることを考慮に入れて、歩合制お小遣いとお手伝いを組み合わせて利用してみてください。

1. 自立のために必要なスキルを身につける

大学に入って一人暮らしを始める学生は大勢います。一人暮らしをスタートするにあたって必要な家事を経験しておくことは貴重な財産になります。家事をやった経験がない学生(特に男子)の一人暮らしの部屋がどれだけ悲惨なことになるかご存じの方も多いはずです。私の時もそうでした。。。

 

2. 家の中で誰かの役に立つ経験を得る

自分が何かを行い、それに対して感謝されるという経験はとても大切です。このような経験を通して、人に感謝されることのうれしさや、人のために何かをすることの大切さについて実感していくことになります。あらゆる仕事の究極の目的が「他者の幸福を増やすこと」にあるとすれば、家庭内でも同質の経験ができることの教育的意義は大きいでしょう。

また、勉強や人付き合いがうまくできなくて自分に自信が持てない(自尊心が低い)子の場合、他の部分で自信を持つ機会を得ることが非常に大切です。家の中の手伝いは、自尊心が低い子の自尊心を高めるチャンスとして活用できる可能性があります。

 

3. 家の外でお金を稼ぐ力の土台となる

子どもはいつか大人になり、自分で稼いで生活していく時期が来ます。そのような将来を見越したときに、家事で行うためのスキルは家の外での仕事を行うための土台となってくれるでしょう。掃除や炊事はそれだけでもアルバイトでお金を稼ぐためのスキルになります。「やったことがある」という自信は新しい環境に入っていく際の心の支えになります。

 

参考

年齢や個人差に応じて、お手伝いをする際に大人が一工夫してあげることが必要になるかもしれません。一工夫の参考例として以下の記事をどうぞ。(3才位の子にはお小遣いよりも、小さいお菓子のごほうびの方が効果的です。)

 

▼よくある反論とそれに対する回答

お金の話をしたときによく生じる反論は以下のようなものがあります。

Q. お金が欲しいという不純な動機で子どもに何かをするようにしむけると、お金でつられないと何もできない人間になってしまうのでは?

心理学ではこの説は否定されています。具体的な動機付けの仕組みは次のようなものです。

最初はお金につられて行動しますが、繰り返し行動することによって徐々に自分の中から生じる動機付けによって行動するようになっていきます。また、報酬があるかどうかわからない状況でも行動できるようになっていきます。

このような現象を心理学では「外発的動機付けから内発的動機付けに移行する」と表現します。つまり、自分の外から動機付けされる状態から、自分の内側からの動機付けによって行動するようになるということです。

また、行動が起こりやすくなるもう一つの側面としては、日頃からやり慣れているので行動を起こしやすいこともあげられます。 

 

やる気が外発的から内発的になっていく例

高校生や大学生になると、お金を稼ぐためにバイトをするようになります。また、学校を卒業した後はお金を稼ぐために仕事をするようになります。どちらにしても、最初の動機はお金を稼ぐことです。

ですが実際に仕事を始めれば単にお金のためだけに仕事をするのではなく、責任感や仕事の楽しさという内発的動機付けが生じるようになることを多くの方が経験しているでしょう。「お金を稼ぐ必要があるし、責任もあるし」という複数の動機付けを持って行動するのが人間なのです。

このように自分自身の実体験からも、外発的動機付けから内発的動機付けへの移行が起こることを理解することができるはずです。

純粋な動機は大切かもしれません。ですが不純な動機ながらも、とりあえずやってみるということも必要なのではないでしょうか。

 

 

まとめ 

  • どうせお小遣いをあげるのであれば、教育的効果が期待できる歩合制お小遣いを利用してみましょう。成果報酬の方がやる気がでやすいです。
  • 歩合制お小遣いを上手に利用しながら、子どもにとって必要な学びの機会(お手伝い、勉強など)を設定しましょう。
  • はじめはお金を目的に行動しますが、継続することによって徐々に自発性が生まれるようになっていきます(外発的動機付けから内発的動機付けに移行します)。