個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

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・【随時更新】これまでに読んできた子育てや発達障害の周辺の本20冊以上
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発達障害の子の「自立する力」を育てるために、大人が知っているべき3つのこと

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子どもを育てていると、遅かれ早かれ「将来の自立」について親は考えるようになります。もし、子どもに発達障がいを始めとする障害がある場合には、なおさら早い時期から自立が気になります。好きなことをベースに自立のための力を育てるクエスト・スクールを始めたこともあって、色々と調べています。

 

 

▼仕事に就く前に、大人と子ども自身が知っておくべきこと。

その子にとっての人生最初の仕事を選ぶために、大人と子ども自身が少なくとも次のようなことを把握しているといいのではないかと考えています。

①子どもは何に興味があるか?(興味)
②子どもに元々ある程度備わっている仕事をやる上での特徴とはなにか?(適性)
③興味と適性の両方がある仕事があったとして、どうやってその仕事をやるか?(実現可能性)

以上の興味、適性、実現可能性について、調べて洗い出して考えてみることが必要になりそうです。

 

①子どもは何に興味があるか?(興味)

何に興味が有るのかを調べるためには、世の中にはどんな仕事があるのか知る必要があります。多くの場合、自分の親の仕事とか、学校の先生とか、比較的自分の身近なところにある仕事に対して興味をもつようになります。

それはそれで入り口としてはいいことなのですが、もっと広く仕事を知る機会があってもいいと私は思っています。手軽に仕事を知るための素材として「13歳のハローワーク」がまずは使えそうです。

 

 

 

  実はドラマ化もされていたみたいです。TOKIOの松岡くんが出ていて、13才のときにタイムスリップして子どもの自分に仕事を経験させていくみたいな内容らしい。 

13歳のハローワーク DVD-BOX

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 ゲームもありました。30種類くらいの仕事を経験できるアドベンチャーゲームらしい。ゲームとしての面白さが十分あるとレビューされている。ゲームそのものの面白さがあれば、子どもは結構やってくれるでしょう。本を読ませるよりも、ゲームをやってくれる可能性は高い。

 

 

 

このような素材を使いながら、子ども自身が「自分の興味の方向性」を知ることができるようになります。他にも、興味の方向性をより細かく調べるためのテストもあります。テストを利用してみるのも選択肢です。

 

②子どもに元々ある程度備わっている仕事をやる上での特徴とはなにか?(適性)

興味があるからと言って、その仕事に向いているかどうかはわかりません。向き不向きを表すのが「適性」です。具体的に適性というのがどのようにして表されるかというと、こんな感じに分類されています。

①知的能力:推測する、数を応用して考えるなどの力

②言語能力:語彙の多さ、前後の内容から推測する力

③数理能力:足す引く掛ける割るの計算力、応用的な算数

④書記的知覚:書いてある文字の意味を理解する正確性&速さ

⑤空間判断力:平面図、立体図を理解する力

⑥形態知覚:形や図柄を区別する力

⑦運動共応:見て手を動かすことの正確性&速さ

⑧指先:指先を細かく動かす器用さ

⑨手腕:腕全体を動かして作業する器用さ

これらが一般職業適性検査(略してGATB)で分かる内容です。この検査は比較的多くの発達障害当事者の方が「けっこう使える」という感想を残していると言われている適性検査です。これらの能力の組み合わせによって、様々な種類の仕事への適性が分かるようになっています。

例えば、「電気設備の保守管理の仕事」には①知的能力、④書記的知覚、⑨手腕の3つが中程度のレベルで必要になる、というようなことが分かるようになっています。このようなやり方で、全部で40の仕事に対する適性が確認できるようになっています。

適性検査を中学生ころからできれば、興味があってかつ、適性がある仕事に向かって、日頃の学びを計画していくことができるでしょう(クエスト・スクールではそのような教育を計画するためのお手伝いをします)。仮に適性が足りないというようなことが分かったとしても、どのようにすれば不足している部分を補っていくかを考えることができるようになります。

子どもにとっても、自分が何に向かってどんな学びを蓄積せていけば良いかわかるので、やる気が出やすいことが予測できます。逆に、「何のためにやっているのかわからない」ような活動にやる気が出にくいのは、仕事をした経験のある大人ならだれでもわかるでしょう。

 

③興味と適性の両方がある仕事があったとして、どうやってその仕事をやるか?(実現可能性)

「13歳のハローワーク」に紹介されているような仕事だと、なりたいと考える子どもが多いケースが有るでしょう。例えば、パイロットになりたい子は多いでしょうが、実際の雇用の枠は、志望者の数よりもずっと少ないでしょう。そのようになった場合、どうすればいいのか?

性質として似ている仕事、その子の興味の方向性にあっている仕事、その子の適性に合っている仕事、について調べてみます。そして、そういったもののなかで比較的仕事につきやすそうなものがないかどうか調べてみるというやり方があります。

仕事のやりがいは、仕事を一緒にやる仲間との相性、仕事環境の文化、といったものも大きく影響してきます。ですからまずは何かやってみることが大切だと私は考えています。仕事選びには、「第一志望に入るためにがんばる」という受験勉強のような考え方はあまり適しません。実際に試行錯誤してみることが大切になります。

 

▼発達障がいの人が陥りやすい失敗

大人になってから発達障がいがあることがわかった方は「苦手なことをやった方がいい」と考えて頑張ってこられた方が少なからずおられます。そして結果的に体調を壊してしまうようなことも起こります。

仕事をやっていくにあたって大切なのは、ここまでに説明してきた興味と適性がマッチしていることです。苦手なことより得意なことを軸に仕事を選ぶことは「逃げ」でもなんでもありません。そのようなことを含めて、子どものうちから教育していくことが大切なのだと私は考えています。

 

▼まとめ

子どもの自立について考えるためには、次のことを考える材料にしてみましょう。

①子どもは何に興味があるか?(興味)
②子どもに元々ある程度備わっている仕事をやる上での特徴とはなにか?(適性
③興味と適性の両方がある仕事があったとして、どうやってその仕事をやるか?(実現可能性)

 

▼告知

以上のようなことを考えて、クエスト・スクールは作られました。代表はADHD当事者です。子どもの興味や適性を見極めながら、日々の授業を個別に作っていきます。東京・神奈川を中心に家庭教師を行っております。どうぞ御覧ください。

 

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