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個性を自立力にするために興味を広げるべし

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同調圧力:学校の変なルールを変えられないことと、戦争やブラック企業の共通点

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評論家の荻上チキ氏のラジオで「ここがヘンだよ!学校のルール」というのをやっていました。私が通っていた高校では、髪の毛にジェル(ワックスというのは存在しなかった)をつけるのはダメだし、髪の毛の色を変えるのもダメ。買い食いもダメ。学校帰りの寄り道もダメ。別にいいじゃん、というようなことが禁じられていました。

学校によっては、変なルールを変える自由もない場合があるようです。変える自由があっても、その自由を有効に行使できるかという問題もあります。

海外を見てみると、確かドイツあたりの学校の先生だと、生徒がどんな表現をするかを見て尊重し、その子の心の状態を把握しようとするためにも活用しているというのを何処かで読んだ覚えがあります。制服着用の決まりも日本よりはずっと少なそう。

今回は、変なルールを変える自由について考えながら、過去の戦争やブラック企業との共通点について考えてみましょう。

 

ちなみに、私がよく聞いているラジオはこちら。いろいろな話題を取り上げてくれて興味深いです。ラジオ音源あり(57分)。

 

 

そもそも、「良いルール」「変なルール」とは何なのか

良いルールを私なりに定義すると次のようなものになります。

  1. ルールに妥当性や必要性がある
  2. ルールの妥当性と必要性が、関係する人々に理解されている

逆に、これら2つの条件のうちの1つでも損なわれると「変なルール」とみなされ得ると考えられます。以下で用いられる「変なルール」という言葉は、この2つの条件のいずれか、または全てが満たされないものと捉えてください。

 

 

同調圧力が働いて維持される「変なルール」

番組内では、ルールが変だと感じられながらも、同調圧力がかかって変わることなく維持されていくケースがあることについて指摘されていました。「変だけど、ルールだから変えられない」と「みんなが思っているから、変えられない」というようなおかしな状況が、同調圧力がかかっている状態です。

もっと身近な表現で言えば「そういう空気だから変えられない」ということになるでしょうか。「言うべきことを言うと不利益がある」と関係する誰もが思っている状況とも言えるかもしれません。

 

 

第二次世界大戦では同調圧力が大きな力を持った

今年は戦後70年であること、憲法改正や安保法制という政治のトピックによって戦争に対してものを考える機運が一層高まっている状況でもあります。もう戦争を起こさないために、日頃の関わりの中で大人が子どもに何ができるのか、改めて考え実行していく必要があるよなぁと私は考えています。

私たちができること一つとして、身の回りにある同調圧力の存在に意識的になっていくという方法があるのではないかと思っています。これだったら、誰にでも、今日からできることです。

戦時中は「戦争に反対するものは非国民だ」という同調圧力が国民や政治家の間に過剰に高まっていって、それに反対することができない(反対の主張ができたとしても大きな不利益を受ける)状況が生じてしまったことが、戦争にブレーキをかけられなかった一因とされています。

このような歴史の事実があった時に、私たち一人一人が、日常の中で同調圧力というものの怖さに対して敏感である必要があると私は思っています。

 

 

ブラック企業の同調圧力

ブラック企業と呼ばれるような企業があります。私が覚えている限りだと、「すき家」を経営しているゼンショーは、「食料インフラを提供する」という企業理念を掲げて、労働条件に対する不満や改善要求をする従業員にお説教をしていたといいます(以下の音源参照。現在は労働環境が改善されている可能性あり)。

戦時中は「戦争に反対するものは非国民だ」だったかもしれませんが、ブラック企業では「理念に反対する者は間違っている」というような同調圧力が働いているのかもしれません。同調圧力が働いてそれに抵抗することができなくなっていった結果、企業の不祥事が起こったり、過労で倒れたり病気になったり自殺する人がでることになります。

ここまでのものではなくとも、「残業したほうがいいのかも」というような同調圧力はもっと一般的なのかもしれませんよね。

  

 

では、学校では生徒に何を教えるべきなのか?

以上を踏まえた時に、学校で行われている「変なルールの遵守」という教育をどう考えればいいのでしょうか。「変なルールの遵守」は「同調圧力の刷り込み教育」であると私は感じています。

ではどうすればいいのか。「変なルールでも決まりだから従う」ということではなく、「変だと感じるのであれば、その根拠を説明してルールを変える」というやり方が民主主義的な教育であるといえます。つまり、冒頭で説明した「良いルール」を作り、運用していく教育です。このような教育は、子どもたちが同調圧力に動かされて、間違ったことを行ってしまうのを防ぐためにも必要なものであるといえるでしょう。

民主主義的な在り方とは逆のことを、意図せずに(もしかしたら善意で)学校では生徒にすり込んでいっている現状があります。これに対して、私達自身ができることについて考え、自分なりに少しずつ実行していく必要があります。

 

 

家庭内でも生じる同調圧力の刷り込み

「いいから、親の言うことには従っておきなさい」という言い方があります。このような言い方や接し方によっても、同調圧力に流されやすい性質を育ててしまう恐れがあります。文句を言われないために、文句を言われにくそうな行動を予測して、行動していく練習を日々していることになるからです。

家庭内のルールに関しても、最初に示した良いルールの条件を満たしている必要があるでしょう。

  1. ルールに妥当性や必要性がある
  2. ルールの妥当性と必要性が、関係する人々に理解されている

小さい子どもや、発達に凹凸がある子の場合には、[2]の部分で一工夫が必要となるかもしれません。ルールへの正しい理解を促したい場合に、以下の記事が参考になるでしょう。

 

 

戦中戦後に「空気」というものがどのように働いていたのかについて説明されている本です。同調圧力に動かされやすい点で、日本人である私たちは実はあまり変わっていないのかもしれません。↓

 

 

 

 

 

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