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個性を自立力にするために興味を広げるべし

個性を自立力にするための子育てや教育のやり方について発信しています。発達障害の成人向けの話題も発信してます。クエストスクール代表荒川の個人ブログ

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Apple好きな中高生のための模擬社会科見学:iPhoneが手元に届くまでのお仕事

子育て 仕事/キャリア

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私が教えている中高生にApple好きな子が多いので、この興味を自立につなげるために有効利用する方法について考えてみました。Apple製品がユーザーの手元に届いて、使い続けられるようになるために、どんな人がどんな仕事をしているのか知ってみましょう。そして、どんな仕事に興味が持てるのか自分の興味を探ってみましょう。

 

目次

ステップ1:どんな製品を作るか考える
ステップ2:考えたものを図面や仕様書にする
ステップ3:プロトタイプを作る
ステップ4.1:ソフトを作る
ステップ4.2:ハードを作ってくれる工場や人を探す&実際に作ってもらう
ステップ5:製品テストをする
ステップ6:梱包する
ステップ7:新製品発表会を開催する 
ステップ8:発売開始する
ステップ9:コンテンツを配信する
ステップ10:ユーザーのアフターフォローをする 
ステップ11:情報を集め、アップデートする
ここに書いたAppleの仕事はほんの一部
スティーブ・ジョブズ先生からのお話

※製品ができるまでに係わる仕事を中高生に分かりやすく伝えることを重視しています。そのため、実際のプロセスと順番が前後したり、実際は同時進行なのに、別々のプロセスのようになっているなど、異なっている点が多々あるはずです。

 

 

ステップ1:どんな製品を作るか考える

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どんなハード(本体)?どんなソフト(OS、アプリ)?いままでの製品と何が違う?どんなユーザーエクスペリエンス(※)にしたい?※製品を使ったユーザーが、感じる便利さや気持ちよさといった体験のこと。どんな風に使って欲しいか、ということ。

こんなことについて考えます。良い製品を作るためには、ものすごくたくさんの経験と知識が必要です。

  • どんな風にどんなものを作るとユーザーが喜びやすいのか、
  • どんなものが使いやすいのか、
  • 将来に向かってどんなものを作る必要があるのか

こんなことを考えることによって、良い製品のアイディアは作られます。ハードやソフトやユーザーに関する、過去、現在、理想の未来、についてものすごく詳しい人たちが、それぞれの専門知識を出しあって、いくつものアイディアを作ることになります。

 

 

ステップ2:考えたものを図面や仕様書にする

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ステップ1で考えたものを図面(ハードの設計図)に起こしたり、仕様書(ソフトの設計図)を作ったりします。ここで図面や仕様書を書くためにも、たくさんの技術や知識が必要となります。

図面や仕様書を書くためにも専門知識やスキルが必要です。私がざっと考えて必要になりそうだと思うのは、

  1. 図面や仕様書を書くためのソフトを使いこなせること
  2. 作った図面や仕様書が他の人にも分かるように書けること(必要な記法や文法が分かっていること)
  3. 実際にハードやソフトを作る際に、効率的に作れるような配慮がされていること(もし非効率だと、ムダがたくさん生じることになり、結果的に製品が高くなったり、不具合が生じやすくなる)

とりあえずこんなところでしょうか。このようなポイントを押さえながら図面や仕様書を書く仕事をする人がたくさんいるはずです。

 

 

ステップ3:プロトタイプを作る

プロトタイプとは試作品とも言います。プロトタイプを作る目的は、製品が予想通りのユーザー・エクスペリエンスをもたらしてくれるのかを確かめるためです。

わざわざプロトタイプを作って確かめる理由は、ほとんどの場合、最初に思ったとおりにはなってくれないからです。考えて、実際にやってみて、結果を見て、修正する。このようなことを何度も何度も、満足の行くものができるまで繰り返します。このような繰り返しのことをPDCAサイクルといいます。良い仕事をするためにはPDCAサイクルは欠かせません。よく覚えておきましょう!

また、プロトタイプを作った際にどのくらいの時間やコスト(材料費、人件費など)が掛かりそうなのかも試算します。同じ製品を作るにも、やり方によっては必要なコストを下げることができる可能性があります。もしコストを下げることができると、それだけ製品を安くしたり、会社への利益を増やすことができるようになります。ですから、とても責任の重い仕事です。

 

 

ステップ4.1:ソフトを作る

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ソフトを作るためにもたくさんの工程が必要になります。どんな画面にして、どこをタップするとどんな画面に移って、何が表示されて、、、というプログラムの設計を延々と作ります。その後に、実際に設計の通りの画面や動きになるようにコードを書いていきます。

プログラム全体を機能ごとにバラバラに分けて、分けた部分を何人かで担当して作っていく。そして、できあがった部分部分をどんどん組み合わせて行って、全体が完成に近づいていくようなイメージです。ものすごく大勢の人が関わって、一つのシステムが作られていきます。

そしてその後に、プログラムが正しく動くかどうかをいろいろな状況で一つずつ確認していきます。例えば、Wi-Fiをオンにするボタンを押した時に、ちゃんとWi-Fiがつながるかどうか、Wi-Fiの表示が正しく表示されるか、Safariの表示が正しくできるかどうか、などなどについて確認していきます。プログラムが正しく動くかどうかのテストを専門的にやる人もいるようです。

 

 

ステップ4.2:ハードを作ってくれる工場や人を探す&実際に作ってもらう

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図面や仕様書が作られた後には、実際に大量生産にとりかかります。Appleとしてはなるべく安く、質の良い物を、納期までに作ってくれる工場を探すことになります。このような工場を探して、交渉するのにも多くの人と時間が必要となります。

実際に工場に部品を作ってもらうことになったら製造を開始します。恐らく、工場には何種類かあって、

  1. 部品を製造する:下請け企業の工場
  2. 部品を組み立てる:Appleの工場

という役割分担があるはずです。それぞれの工場について見て行きましょう。

1:部品を製造する

部品を製造する工場の代表には、日本のシャープがあります。シャープでは液晶画面をたくさん作っていることが知られています。そして、シャープも実は液晶の材料となる部品を他の工場に作ってもらって、その部品を組み立てたり加工して液晶を完成させています。

iPhoneを作るためには、他にキーボードのキー、アルミのフレーム、CPU、SSD、メモリ、など、様々な部品が必要です。部品ごとに、その部品の製造が得意な企業に依頼することになります。それぞれの工場にも、たくさんの働いている人がいます。

  

2:部品を組み立てる

下請け企業の工場で、iPhoneの製造に必要な部品を全部作ってもらったら、実際に組み立てていきます。iPhoneの新製品を発表する際には、数千万台という数の製品を用意します。それだけの台数つくるために、材料のムダが出ないように、時間がかかりすぎないように考えながら、組み立てる順番は考えられています。

組立の順番を考えるのもプロの仕事です。順番のちょっとした違いで、最終的に何億ドルもの利益の差が出るかもしれません。生産現場はこんな感じみたい。

個人的に気になるのは、どのタイミングでソフトをインストールするのかということ。組立完了した後に、自動でケーブルにつないで全部にインストールしていくのか?

 

 

ステップ5:製品テストをする

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大量に製品(iPhone本体にOSやアプリがインストールされたもの)ができたとしても、それらがちゃんと正しく動くかどうかはわかりません。不良品が含まれていないかどうかを確認する必要があります。

不良品が確認されていないかどうかを確認するのはテスターという人です。テスターは製品を操作して、触った感じに異常がないか、壊れやすくないか、ちゃんと動くかどうかを確認します。

ですがさすがに数千万台ものiPhoneを全部テストすることはできません。かといって、何の根拠もないのに「たぶん、大丈夫だと思います」いう企業は信用されないですよね。ではどうやって、この製品たちが大丈夫だと保障するのか?

統計を使うのです。例えば、100万台を一気に作って、その中の1万台がちゃんと動くかどうか確認します(台数は例です)。この1万台の中にいくつの不良品が混ざっているかを計算して、100万台全部のうちの何%が不良品である確率があるのかを確認します。

不良品が含まれる割合が十分に低いと判断された場合には、その100万台は晴れて売りに出されることが決まります。逆に、不良品が含まれる割合が高過ぎると判断された場合には、そのまま売りに出されることはなくなります(全部捨てるという意味ではありません)。たぶん、こういうケース自体が起こらないように、事前にいろいろな手が打たれているのだと思います。

 

 

ステップ6:梱包する

Apple製品を購入したことがある方は御存知の通り、パッケージがとてもキレイです。パッケージの中身もとても工夫された作りになっています。このように梱包するためには、パッケージの仕方を考えたり、箱のデザインを考える人もいます。これもまた一仕事です。

そして、数千万台のiPhoneを箱にキレイに入れるのは、機械でやるのか、人がやるのか、どちらなんでしょう。機械でやっているのだと思いたい(手作業を考えただけでイヤ)。

そして、キレイに箱詰めされたら、倉庫に保管されます。ユーザーからの注文が来るのを待ちます。倉庫を作ったり管理する仕事を担当している人だっています。シリアルナンバーの何番から何番はこのエリア、みたいな感じで管理されていると思います。

 

 

ステップ7:新製品発表会を開催する 

Appleは年に何回か、新製品発表会を行います。この発表会は、世界中から注目されていて、多くの人が楽しみにしています。発表された内容は、テレビや新聞、インターネットの色々なところで知らされます。

実は、「人に知らせる」ということにもたくさんのお金がかかります。なぜなら、誰も製品の存在を知らなかったら製品が売れるわけはないですから、いろいろな人に知ってもらうための仕事をする必要があるからです。なるべく多くの人に「いい製品ができたよ」と知らせることによって、製品は売れるようになるのです。このように多くの人に製品を知らせることを広告、というわけです。

広告のしごとにも専門の人がいます。日本で有名な広告の会社には、電通や博報堂、という会社があります。高校生くらいまではほとんどの人がこの企業の名前を知りません。ですが、大学生の間ではなぜかとてもよく知られる会社になっていて、就活生がたくさん履歴書を送ることになります。不思議です。

広告は、映像や音楽を駆使して、「この製品はステキですよ」ということを消費者に訴えます。なんだかかっこよく見えるのも、就活生に人気の理由のようです。

 

 

ステップ8:発売開始する

発売する窓口はいくつかあります。大きく分けて、

  1. Appleのホームページ
  2. Appleの店舗
  3. 電気屋、ケータイ屋など

があります。このくらいたくさんの販売の窓口を設けて、何万台ものiPhoneをユーザーに販売していきます。販売するためには、当然、販売員が必要です。販売員は、お客さんに色々聞かれるので、iPhone以外の製品に関する知識もたくさん知っている必要があります。契約の事務手続きを行う場合もあります。お客さんが購入するのを決定できるようなコミュニケーションが取れる販売員が上手な販売員です。「製品について詳しいこと + 個々のお客さんのニーズに合わせて話をすること」が良いセールスパーソンに必要な条件だということですね。

 

 

ステップ9:コンテンツを配信する

AppleはiTunesというアプリを通して、さまざまなゲーム、音楽、映画、アプリなどを配信しています。iPhoneの販売だけでなく、さまざまなコンテンツを配信して収益をあげているのです。

先日は、AppleMusicという新しいサービスが始まりましたね。最初の3ヶ月間は無料で、4ヶ月目以降から課金を開始するようです。こういう課金のやり方だって、とても考えられたものなのです。このような「損して得取れ」という戦略はこの本で詳しく説明されています。

 

 

iTunesにはものすごくたくさんのコンテンツがあるので、これを管理するシステムを作って維持するためだけにも様々な職種と、膨大な人手が必要となることが想像できます。

 

 

ステップ10:ユーザーのアフターフォローをする 

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製品というのは「売ったら終わり」 というものではありません。製品には保証期間というものがあります。その期間に関しては、何か製品のトラブルがあったらユーザーに対応する責任があります。また、保証期間を過ぎたとしても、ユーザーからの問い合わせに対して対応する必要があります。

このような仕事をアフターフォローと言います。アフターフォローは、電話で行ったり、店舗で行ったりします。電話で行う場合は、オペレーターという役割の人が仕事を行います。

オペレーターは電話を受けたら、ユーザーのiPhoneにどんな症状が出ているのかを確認していきます。直接、iPhoneを操作できればまだ確認がしやすいかもしれませんが、電話でことばでやりとりするので、自分の考えていることをことばで表現したり、相手の状況を考えながら「こんな操作をしてみてください」「どうなっていますか?」というようなやりとりをします。

さらに、自分が使っている製品が不調になっているユーザーは怒っている場合もあるので、相手の怒りをしずめながら、製品の問題を解決していくという、少なくとも2つのことを行う必要があります。

 

 

ステップ11:情報を集め、アップデートする

実際に新発売したiPhoneを使ってもらったり、アフターフォローをしていく中で、製品の課題が見つかっていきます。それらの課題を参考にしながらOSのアップデートをしていきます。また、次回に発表する新製品のためのヒントも課題にはたくさん含まれています。

アフターフォローをすることによって、iPhoneをより良いものにしていくヒントを集めることができるのです。ですから、アフターフォローはユーザーのためにも企業のためにも大切なものであると言えます。

これらのヒントを元にして、本体とOSやアプリをアップデートしていきます。そして、この記事の「ステップ1」に戻って、新たに同じプロセスを繰り返して新製品を開発していきます。

 

 

ここに書いたAppleの仕事はほんの一部

ここに書いたAppleの仕事はほんの一部です。私はAppleで働いたことがないので中のことはわかりませんし、もしAppleの中で仕事をしたって全部の仕事を把握して理解することは不可能でしょう。その理由は、仕事の種類がたくさんあることと、企業秘密(他の企業に知られたくないアイディアなど)がたくさんあるはずだからです。例えば、自動運転ができる電気自動車の開発だってやっているようでが、従業員だからといって何でもかんでも知らせてくれるわけではありません。知った人が他の企業に漏らしたら、情報が盗まれてしまうことになるのですから。

「iPhone、かっこいいー」と使ってくれるユーザーのために、見えないところで仕事をしている人がたくさんいます。そういう仕事の中には、あなたが得意になれそうな仕事もあれば、そうではない仕事もあるはずです。いろいろな人の得意、不得意を上手に組合せて、企業は動いています。

そういうことを踏まえて、自分がどんな仕事に興味があるか、そしてその仕事を得意にしていけるかどうか、色々と毎日の中で試してみましょう。ちなみに私の仕事は、「君にはどんな仕事が興味が持てそうか」と考えて、そのための学びをガイドすることです。世の中には本当にいろんな仕事がありますね。

 

 

スティーブ・ジョブズ先生からのお話

あまりにも有名なスピーチです。Appleが好きな中高生の必修です。

 

 

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