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不登校の子が自分を責めている件:社会システムの不備だって原因なんだから気を楽にしよう

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不登校の子の多くが「学校に行けないのは自分が悪いからなんだ」という落ち込んだ気持ちを持っているのではないかと私は思っています。また、そのような状況に置かれた子の親御さんの多くに「うちの子が学校に行けないのは、私の育て方が悪かったからなんだ」という罪悪感のような気持ちがあるのではないかと私は思っています。ここでは、果たしてそのような考え方をする必要があるのかどうかについて、考えてみましょう。

 ※以下では発達障害という性質について主に述べました。ですが、発達障害の他にも学校に行きづらくなる性質はあります。学校に行きづらいから即、発達障害というわけではありませんのでご注意ください。

 

君はその体になることを自分で選んで生まれたの?

学校にいけなくなる原因には、直接的な原因から間接的な原因まで、無数にからまって存在していると考えたほうがいいように思っています。例えば、不登校になりやすい子の性質の一例として、発達障害やその傾向を有することがあります。

発達障害があると、感覚過敏(音や光に敏感だったりする)があって集団生活を送るのが非常にストレスに満ちたものになってしまったり、適切な教育が提供されない状況が起こって学校の授業が嫌になってしまったりと、定型発達の子よりも学校が嫌になってしまうリスクが高いと言えます。

ここで考えていただきたいのは、「発達障害という性質をもって生まれたことに関して、その子に原因があるかどうか」ということです。答えは当然、責任はない、ですね。

人は誰一人として、どんな時代の、どこの国の、どんな親のもとに、どんな体で生まれるか、ということを選ぶことはできません。つまり、自分の意志とは関係のない、さまざまな要因によって自分の体や生活する環境は決められることになります。

そして生まれた時にたまたま発達障害の性質を持っていると、その子は学校に上がった時に不登校と呼ばれる状態になりやすい。一体、このような体に生まれたことに関して、この子に何の責任があるというのでしょうか。不登校の要因の一つである「発達障害的な性質を持っていること」に関しては、その子には何の責任もありません。

 

 

 

お母さんは子どもの性質を自分で決めて生むことができるの?

お母さんについても、子どもに伝えたい内容と同様のことがいえます。そもそも、人は自分の意志でどんな子どもを生むかを決めることができるのでしょうか?これも答えは、決められません、です。従って、どんな子どもが生まれるかについてほとんどの場合、お母さんには何の責任もありません(※)。

※「ほとんどの場合」としたのは、妊娠中にアルコールを控えるように知らされていたのにたくさんお酒を飲んでしまったことによって、子どもに障害が表れたような場合です。この場合、お母さんに子どもの障害に関する責任があるといえます。(ですがさらに、アルコール依存症になりやすい、生まれ持った性質や家庭環境というのもあります。不幸にもそういう条件になってしまった方を共感なく裁くことはできないとも私は考えています。)

確かに出生前診断のようなものはありますが、あくまで分かるのはごく限られた情報に過ぎませんし、そこまで育った胎児だって自分でそうなるように決められたわけではありません。男か女でさえ産み分けることは難しいのですから、どんな性格でどんな脳の性質を持っているかなどという細かいことを決められるわけもありません。従って、「子どもが発達障害的な性質を持っていること」に関しては、お母さんにも何の責任もありません。

 

 

社会システムの不備にだって責任はある

子どもや親御さんに知っていただきたいのは、社会システムの不備についてです。「社会システムがないことに責任がある」というのは、見えにくいのであまり気が付きません。改めて考えてみると、現在の学校のシステムやサポート体制は、学校に行けなくなってしまった子にとってかなり不利に設計されています。

クラスの生徒数が40人もいるのですから、生徒一人一人に対応しようにも先生の手が足りません。もっと少ない人数でクラスを持つことができれば生徒が抱えている問題が小さいうちに対応して、不登校に至る前に状況を改善できるかもしれません。

また、一度不登校になってしまっても、その後に自立に向けての教育を受ける機会を受ける機会があれば、その子なりの生き方を見つけていくことができます。ですがこれに関しても、サポートの質量共に不十分な現状があります。

このように考えると、教育の経済効率の犠牲になってしまっているのが、現在不登校になっている子どもや親御さんだという見方だってできるのです。

 

 

だけど、最終的に自分の人生は自分で責任を取るしかない

ここまでの話を踏まえて、じゃあ、子どもや親御さんはどうすればいいのか。

最終的には、自分の人生の責任は自分で取るしかない、というのが厳然たる事実としてあります。ですがそれでも、私が上記のことについて知らせる理由は「これについて知っていたほうが、自分を責めて苦しくならないで済む」からです。自分のせいではない事柄に関して自分を責めるているのでは、自分自信がかわいそじゃないですか。

そして実は、気が楽になるのは状況を良くするためにとても大切なことでもあります。不要なことでストレスを貯めていたのでは、本来やるべきことに手を付けられなくなってしまいます。やらないでいいことをやめて、力を入れるべき所に注力する。一つ一つは小さいことですが、このようなことの積み重ねによって人は成長していくことができます。

 

 

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