個性を自立力にするために興味を広げるべし

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大人が完璧主義だと、子どもが病んでいく

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自分自身が日頃どんなふうに言動しているのかを自覚することは難しいです。自覚することが難しいので、自分のありようが他者にどんな影響を与えているのかを理解することも難しいです。ですが、自分の存在は他者に必ず何らかの影響を与えます。親や先生であれば日々関わっている自分の子どもに与える影響は甚大です。大人が完璧主義である場合に、子どもの心にどんな思考を育てていく可能性があるのか考えてみましょう。 

 

完璧主義な人は他者にどんなふうに関わっているか

まずはこれについて考えてみます。

  1. 完璧主義な人にとっては、ものごとが100点満点の状態であることがとても重要です。99点以下は0点と等しいという極端な考え方をしています。
  2. 99点以下のことに関して、非常に厳しい態度を取ります。自分の失敗にはイライラし、他人の失敗には怒ったり叱責したりします。

これが基本的な特徴です。このような特徴を備えた人は、関わる他者に対して次のような思考を生じさせていることがあります。

  • どのような条件が100点満点であるのかがわからない。何をしても文句を言われる。怖い。
  • 何かすると叱られる。だったら自分で何かを考えて行動しない方がいい。何もしないで、言われたことをやっていた方がまだマシだ。

これが、家庭や学校の中で常に起こっているとしたら、子どもの行動や心はどのようになっていくのでしょうか?

 

 

完璧主義な大人と関わっている子どもの心

いつその大人から叱られるかわからないので、子どもはいつも警戒していることになります。その結果、次のような思考が育っていきます。

【ぼく(わたし)は、何か悪いことが起きるような気がいつもしている。 】 

 

また、理不尽に叱られる経験が蓄積されていくと、本来自分に責任のないことに関してまで「自分が悪い」という考え方が育っていきます。

【もし、ぼく(わたし)が好きな人が、ぼく(わたし)の悪い所を知ったら、その人はもういっしょにいてくれなくなると思う。】

 繰り返しますが、この思考が問題となるのは、「本来自分に責任のないことに関してまで自分が悪い」と考えることです。

 

 また、何をやっても満足してもらえないので、基本的に自分は無力であるという考え方が育っていくことになります。

【 ぼく(わたし)は、上手にできることが何もないので恥ずかしい。】

 

また、以下のような思考が生じて、基本的に自分自身の欲求を表したり、自分の欲求を満たすことができなくなっていきます。

【 ぼく(わたし)は、周りの人から言われた通りにしないといけない。もしそうしなければ、嫌われてしまうと思う。 】

 

ここでは子どもの心に生じる4つのネガティブな思考を挙げました。他にも多くの種類のネガティブな思考が育っていくことが分かっています。ちなみに、これらの思考はいずれもうつ病のリスクを高める思考であることが分かっています。

 

 

完璧主義な大人が、子どもに対して望んでいることは何か?

私は基本的に、世の中には善意の人が圧倒的に多いと思っています。ですが、善意がありさえすればどんなことでも良い方向に向かうとは考えていません。善意が邪魔をして、悪い状況になることさえあるでしょう。完璧主義なやり方で子どもと関わっている大人は、恐らく基本的に「子どもに強く育って欲しい」という善意からくる願望に基づいてそのような関わりをしている側面があるのだと思います。

ですが、実際にはその大人が望んでいるような心の成長を子どもが遂げていくケースはあまり無いでしょう。むしろ、うつ病などの精神障害のリスクの高い子どもが多く育っていくことになってしまいます。そのように考えた時に、完璧主義な大人は、完璧主義的なやり方の代わりとしてどのようにしていけばよいのでしょうか?私の研究では次のような関わりが、完璧主義の代わりとなる行動として考えられています。

  1. 親は子どもとの関わりの中で、「楽しむこと」を大切にしている(ように見える)。
  2. 親は普段、子どもに対して肯定的な言葉をかけるようにしている。(よくできたね、いい感じだね、優しいね、ステキだね、など)
  3. 子どもが必要とするとき、親は適切な手助けや励ましをしている。(子どもが誰かに話しかけられない時に一緒に相手に話しかける、何かできない時に手助けする、など)

上記の3つを具体的に行おうとした場合、子どもの年齢や性格、生活している状況によって、やり方は異なってくると考えられます。

繰り返しですが、子どもに関わっている多くの大人が望んでいることは「子どもに強く育って欲しい」であるはずです。子どもが強く育つために本当に必要なのは、一体どんなことなのか、振り返ってみることも大切です。大人の関わり方一つで、その子の将来のうつ病のリスクを左右することになります。

 

 

参考になる本など

以下の本はADHDとタイトルについていますが、ADHDではないお子さんを育てる際にも参考になると思います。

 

 

 

 

こちらは私が書いた記事。お小遣いのあげ方一つでも、親子の関わり方は変わってきます。

 

こちらの記事は、宿題が大嫌いな子どもに、学ぶことの楽しさを伝えて、自分から学んでいけるようにするための例です。

 

子どもに状況を説明するときなどにはこちらのやり方が役に立ちます。完璧主義から変わる時に、一切のことを口出ししなくなるケースがありますが、それはそれで弊害があります。適切なやり方で、やってはいけないことを伝える必要があります。 

 

 

▼告知

私が代表をつとめているクエスト・スクールでは、親御さんとお子さんとの関わり方についてもアドバイスしています。また、子どもの興味や適性を見極めながら、日々の授業を個別に作っていきます。東京・神奈川を中心に家庭教師を行っております。どうぞ御覧ください。

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