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メンタルエネルギー理論:人との関わりの中でギブアンドテイクを適性に保つことは超大事

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基本的に、人と人との関係はギブアンドテイクのバランスが適切に保たれている場合に維持されます。ギブアンドテイクのバランスが適切に保たれている場合、双方のメンタルエネルギーが双方にとって良い状態に保たれます。逆に、バランスが崩れることによってその人との関係が終わることがほとんどです。

メンタルエネルギーは目に見えにくいので、これを正しく認識している人もいればそうでない人もいます。そこで、どのようにして表すとメンタルエネルギーが理解しやすいのか考えてみましょう。

 

 

人間関係はメンタルエネルギーの交換である

複雑な部分は省いて、単純化して説明すると以下のように説明されるのがメンタルエネルギー保存の法則です。

AさんとBさんという2人の間に対等な友人関係があるとします。良い状態に保たれている場合、Aさんのメンタルエネルギーが100ポイント、Bさんのメンタルエネルギーが100ポイントであると考えてください(以下)。

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あるときBさんは病気にかかってしまい、必要な処置をするのに10万円を必要としましたが、お金が口座にありません。体調が悪いのですから、Bさんはメンタルエネルギーが40ポイント奪われているとします。Bさんのメンタルエネルギーは60ポイントになりました(以下)。

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Bさんが困っているというので、AさんはBさんに医療費として10万円を貸したとします。Aさんは自分の懐から10万円を出す際に「自分にとって大事な友人が困っているから、大事な金だけど貸してあげよう」と考えます。

このような善意を発揮するためにはメンタルエネルギーを消費します。仮にメンタルエネルギーの40ポイントに相当する分をBさんのために消費したとしましょう。ここで、Aさんのメンタルエネルギーは60ポイントに下がり、Bさんは体調が良くなってメンタルエネルギーは80ポイントに回復するとします。BさんのメンタルエネルギーはAさんからもらったものなので赤く示されています。つまり、ギブアンドテイクのバランスが一時的に崩れた状態であるということです。

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しばらく時間が経ってから、今度はAさんに困ることが起きました(まだ10万円の返済は全く行われていないとします)。そこでAさんはBさんに対して、困り事を解決するために手を貸して欲しいと頼みました。ですがBさんは「そういうのはちょっと苦手なので」と言って断りました。

Aさんからすると、以前、自分ががんばってお金を貸してあげて、しかもまだ返してもらっていないという状態で、困った事態を自分一人で解決することになります。結果的に、メンタルエネルギーを30ポイント奪われたとしましょう。以下のグラフのようになります。Aさんのメンタルエネルギーは30ポイントになり、Bさんのメンタルエネルギーは80のままで維持されます。

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この状態は、Bさんが自分のメンタルエネルギーの消費を抑えるために、Aさんにメンタルエネルギーの消費を肩代わりさせたと考えることもできます。Bさんは自分は助けてもらうけど、相手を助けることはしないという行動をとっているからです。

 

 

メンタルエネルギーの枯渇が「カサンドラ愛情剥奪症候群」

メンタルエネルギーの枯渇は、慢性的な嫌な感情(怒り、悲しみなど)につながっていきます。このような状態をカサンドラ愛情剥奪症候群と呼ぶことがあります(詳しくはリンク先)。

基本的に、嫌な気分が継続するとうつ病のリスクが高まっていきます。従って、このような状態を「単なる気分の問題」と軽く見ていると、事態が悪化したり、場合によっては取り返しがつかないことになること(うつ病の慢性化・長期化など)もあります。

 

 

見返りを求めないのが正しいあり方?

「見返りを求めないのが正しい人間関係のあり方」という言い方をする人もいます。確かに、世の中にはそういう関係もあるのだと思います。ですが果たしてそれはどのような関係においても通用するものなのでしょうか?

例えば、恋人同士の関係、夫婦の関係、上司と部下の関係、企業と個人の関係、などにおいて「見返りを求めないのが正しい人間関係のあり方」であるとしたら、一体どうなってしまうのでしょう。

例えば「見返りを求めないのが正しい人間関係のあり方」という主張を、ある女性の婚約者がしたとしたら?主張しないまでも、ギブアンドテイクのバランスに気がついていないとしたら?そして、その婚約者の両親がものすごく干渉してくるような相手であるとしたら?その女性は何かを要求することはできず、メンタルエネルギーを消費するばかりになってしまいます。そしてメンタルエネルギーが枯渇した時に生じる状況は既に述べたとおりです。お互いのメンタルエネルギーの状態を、お互いが適切に認められるようにするためには、以下のようなやり方ができるかもしれません。

  1. 例えやることが同じであったとしても、人によって消費するメンタルエネルギーの量が異なることを理解しておく。
  2. 自分と相手が、何に対してどの位のメンタルエネルギーを消費したのか、リストアップして消費ポイントを明記する
  3. 消費したメンタルエネルギーの量を合計して、お互いのギブアンドテイクのバランスを確認する
  4. テイクが多い人は、どのようにすれば相手にギブができるのか、相手の話に耳を傾ける。耳を傾けることも大事なギブであることを理解しておくこと。

 

ちなみに今回の記事は以下の本を参考にしました。本では確か「エネルギー理論」ということばで説明しています。

 

 

 

 

 

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