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発達障害のある者同士だから「こそ」、うまくいかない場合がありますよね(対策も書いてあります)

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発達障害というものの性質と、当事者同士がうまくいかないパターンについて考えてみました。このようなことについて考えておく必要があると私が考える理由は、パターンを正しく知っておくことによって、必要な対応を事前に考えることができるようになるからです。

企業の方が「同じ障害名=相性が良い」と考えて正反対の性質を持つ発達障害の方をマッチングさせて仕事をすることだってあり得ます。転ばぬ先の杖としての指摘です。

 

うまくいかないパターン1:感覚過敏との相性が悪い場合

これは小学校くらいのお子さんを育てている親御さんや先生方は経験的にご存じの方が多いと思います。発達障害のある子は、音に敏感なことがあります。例えば、周囲からしたら小さな何でもない音であったとしても、とても不快な音に聞こえるようなことがあるようです。

一方で、発達障害のある子はの中には非常に活発で、部屋の中でも動きまわったり、大きな音を立てているような子もいます。

音に敏感な子と、部屋の中で活発な子が同じ室内にいた時に、音に敏感な子が落ち着いて室内で活動することが難しくなっていく場合があります。このような状況では、同じ「発達障害」と言われる状態であっても、一緒の空間で過ごすことができにくくなります。

 

対策

このようなケースの対策としては、

  1. なるべく、このような子ども同士の活動場所を離しておく
  2. 必要に応じて、音に過敏な子にノイズキャンセリングのヘッドフォンをつける
  3. 日頃からのストレスを減らしておく(音への過敏性が多少和らぐこともある)

などがあります。

 

 

うまくいかないパターン2:「想像力の障害」のせいで、お互いに誤解し合う場合

想像力の障害には3種類あるようです(「自閉っ子におけるモンダイな想像力」より)。まずはその説明をすると、

  1. 想像が不足する
  2. 想像が間違っている
  3. 想像が過剰である

ことがあるようです。このような性質を、コミュニケーションをとっている双方が有している場合に、お互いに誤解をし合って関係が悪くなる場合があります。

例えば、自分にとって何か予想外のことがあると「相手に悪意がある」と解釈する発達障害のAくんがいたとします(うちの子が、今のまま成長した場合)。一方、人の話を十分に解釈できないこと(想像力の障害)が多い発達障害のBくんがいるとします。そしてこの2人が一緒に何かで遊んでいるとします。

このような状態において、お互いの考え方や見え方を想像することができない場合に、BくんはAくんの意図をカン違いして何かをつまずき、AくんはBくんが自分の思った通りにしてくれないことを「いじわる」と解釈することが起こりそうです。そうすると関係を作れなかったり、悪い関係が作られてしまう恐れがあります。

 

 

対策

発達障害のある人の誤解に対して、周囲の人ができる対応を考える際に以下の記事が参考になるかもしれません。

 

想像が不足する、想像が間違っている、想像が過剰である、という性質が表れやすいことを自覚してみることによって、自分自身の考えを修正しやすくなる可能性があります。

また、どのようなカン違いがありえるのか、具体的な例を見ておくのも良いでしょう。注意したいのは、これらはあくまでカン違いの一例であって、全てのカン違いを網羅しているわけではないという点です。あくまで一例。しかし非常に示唆に富んだ一例です。

 

 

 

 

 

なぜ、このような指摘をするのか?

上記の内容はあくまでも一例です。具体的なエピソードをヒアリングしていけば様々な「相性が悪かった」という事実が明らかになってくると思います(当然、「相性が良かったと」いうエピソードもたくさんあるでしょう)。

なぜわざわざこのような指摘をしているのかというと、例えば、発達障害のある方を雇用している企業の方などには、このような課題が見えにくいのではないかと私が考えているからです。

企業の中には、障害者の雇用を促進する義務が課されている企業もあります。発達障害のある方を複数人、雇用する企業も当然あります。企業の方も発達障害を専門にしているわけではありませんから、「同じ障害名が付いているのであれば、お互いの相性が良いだろう」と考えて正反対の性質を持つ発達障害の方をマッチングさせて仕事をすることだって、可能性として無いとは言えません。これが、私がわざわざこのような指摘をする理由です。

定型発達の人同士の違いよりも、発達障害の人同士の違いのほうが大きい可能性だってあるのです。このあたりの問題意識については、以下の記事にもう少し詳しく書いてあります。

 

 

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