防護服無しで熱い鉄を扱う男たちのマンガ:とろける鉄工所
安全第二(第一じゃなく)のとある鉄工所で働く人が主人公。マンガを読んで、「鉄工所や溶接って危ないからこんなことやりたくないわー」という感想を持つのではなく、「どうやったら彼らが安全に仕事ができるのか」を考えてみてはいかがでしょうか。だって、こういう仕事をしている人たちが造った鉄の塊と、その塊を組み合わせて造られた工場があるからこそ、ぼくたちはこうしてパソコンを使うことができるのですから。

- 作者: 野村宗弘
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: コミック
- 購入: 20人 クリック: 137回
- この商品を含むブログ (142件) を見る
▼こんな人にオススメ
・工具で危なっかしいことばかりしてて反面教師が必要な若者
・新素材や新技術を開発している学生や技術者
▼防護服を着ないのはなぜだろう?
マンガで描かれているのは、ひたすら危なくて熱くて大変な鉄工所の現場です。どの作業員も、防護服を付けていません。理由は恐らく、 着るのが面倒だとか、重くて作業がしづらいだとか、熱がこもるとかそういったことでしょう。それかもしかしたら、お金がない鉄工所なので防護服が支給されてないのかももれません。
彼らに必要なのは、軽くて、動きやすくて、断熱性の高い素材です。そういう素材、ネットでちょっと調べたら出て来そうじゃ無いですか?例えばロケットの外装に使われる素材とか。素材の研究をしている方の出番は鉄工所にもあります。
▼目が焼けないようにするにはどうすれば良いだろう?
溶接のときにお面を付けていても、長時間作業していると「目が焼ける」というエピソードが出て来ます。作業をした日の夜はあまりの痛さで、鎮痛剤を飲んで氷で冷やさないと眠れないんですって。
だったら、お面の遮光グラス越しに光を見るのではなくて、熱を遮ってくれて人の目に優しい光度に調節してくれるお面を作ったら良いじゃない、と思って探したら実際にそういう製品がありました。5万円位しますけど、目を失うのに比べればお安いでしょう。でも、途上国の鉄工所で働いている人の手には届きにくいですね。技術屋さん、新技術でもっとコストダウンしてください。
↓目が焼けるお面

- 出版社/メーカー: トラスコ中山(TRUSCO)
- メディア: Tools & Hardware
- クリック: 131回
- この商品を含むブログを見る
↓目が焼けないお面

(STRAIGHT/ストレート) 自動遮光溶接面 17-9921
- 出版社/メーカー: (TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
- メディア: その他
- クリック: 2回
- この商品を含むブログを見る
追記:調べたら数千円からお求めできるハイテクお面もありました。技術は進んでますね。いいことだ。