ロケットを打ち上げた実在の高校生の映画:遠い空の向こうに
何の才能もない高校生が、ロケットを打ち上げたいと志し、試行錯誤を続け、本当にロケットを打ち上げるまでを描いた映画です。実話に基づいています。原作者が主人公になっていて、この人は本当にアメリカのNASAで仕事をするようになった人です。
▼こんな人にオススメ
・工作や数学が好きな小学校高学年以上から学生
・何かに熱くなりたいと思っている大人
・何で仕事をしているのか分からなくなっている学校の先生
▼「遠い空の向こうに」に見る、できないことができるようになっていく過程
見た後に単に「おもしろかった」と思うだけでなく、「自分も何かに取り組んでみよう」という気になってもらいたいと思っています。そこで、主人公の行動のポイントをリストアップします。このポイントは決してロケットを作るためだけでなく、何かをしようと思ったときに必ず押さえる必要があるものです。
①「やってみよう」と思う
主人公の場合、空を見上げて、小さく光る人工衛星を見つけたときが「やってみよう」と思ったときでした。「やってみよう」と思うことが全ての始まりです。ものごとに興味を持つことは本当に大切です。
質問:あなたは、何を見て、何をやってみようと思いますか?
②とりあえずできることから始めるーその1:知ってそうな人に話を聞いてみる
主人公は何もできない高校生でした。当然、ロケットを作って打ち上げたいと思っても何をしたら良いか分かりません。そこで主人公は、学校にいるオタクっぽくてイジメられてる同級生に声をかけました。そのオタクっぽい子は機械やロケットのことにとても詳しい子だったのでした。
また、理解ある学校の先生に恵まれました。その先生が弾道計算をするための参考書を貸してくれました。一見バカに見える子どもに対して、理解ある態度を取れる大人がいることはとても大切です。
質問:自分がやりたいことをやるために話を聞いてみたい人は誰ですか?
③とりあえずできることから始めるーその2:自分たちで調べたり作ったりしてみる
主人公はロケットのことを知っている友だちを作りました。そして一緒にロケットについて調べたり、工作を始めたりします。ロケットがどうなっているのか調べること、どうすれば自分たちにもできるのか考えること、作るための道具を集めること、工作できる場所を確保すること。彼らはそんなことから始めました。
質問:あなたがこれからやりたいことの中で、 明日からできることは次のどれでしょうか?
・やろうとしていることについてネットや本で調べる
・何が必要なのか紙に全て書き出す
・道具を集める
・できる場所を確保する
・知ってそうな人を探して、メールを書いて聞いてみる
④最終目標を、いくつもの小さな目標に分ける
主人公たちは、いきなり本格的なロケットを飛ばそうとしたわけではありませんでした。当たり前ですが、本物のロケットを飛ばすにはお金や材料や知識や人の協力が必要です。彼らは限られた条件の中でできることを考えたり、火薬を調合する実験をしたり、小さな模型を作ることから始めました。このように、いくつもに分けられた目標を一つずつできるようになることが大切です。ガンプラで例えるなら、いきなり最終的な形を作ろうとするのではなく、腕や胴体などのパーツごとに組み立てて、最後に完成させるようなものです。
また、目標のスケールを下げる必要も生じるかもしれません。例えば、今の日本でロケット開発を始めるとしたら、火薬が危険でなかなか扱えない可能性があります。火薬の代わりに、空気圧や水圧で発射するロケットを作ることから始めるようになるかもしれません。
このように、途中でやる気を失わないためにも、最終目標をいくつもの小さな目標に分けて、その目標がクリアできるようにしていくことは大切です。それに、小さな目標に向かっていく中で得られる新たな発見やノウハウは大変貴重なものです。小さな目標といってバカにしてはいけません。
質問:あなたのやりたいことを、数週間程度でできる小さな目標に分けるとしたら、どんな目標に分けることができますか?
⑤最終目標に取りかかろう
いくつもの小さな目標が成果になったら、その成果を組み合わせて最終目標に取りかかりましょう。ガンプラでいうと、体のパーツが全てできあがったあとに、パーツを合体させていく最終段階です。この最終段階で新たに必要なものが見つかるかもしれません。ですが、ここに至るまでにものすごく成長してきたんですから、きっとその問題も何とかできるはずです。
質問:どうすれば、小さな目標の成果を組み合わせて最終目標に至ることができますか?どうすれば、足りないものを補えますか?もしくは、別のやり方で問題を解決することができますか?
ほとんど、どこのレンタルショップで扱っています。
お店へゴー。