少ないお金で楽しい生活をしているマンガ:東京ルームシェア生活
最近耳にすることがある、ルームシェアとかハウスシェアという言葉。血のつながった家族以外の誰かと一緒に生活するとどんな楽しいことがあるのか、また協力することがあるのかについて知ることができるマンガです。
▼こんな人にオススメ
・卒業を控えた高校生や大学生
・ルームシェアに興味ある人
・不動産を持ってる大家さん
▼ルームシェアがこれから増える?
日本では今後、共同生活する人が増えてくるとぼくは考えています。むしろそうすることで現状の問題が緩和されることもあると思うのです。どんな問題がどんな感じでユルくなるのでしょうか。
①収入が減ったとしても、家賃も減ったら大丈夫?
現在、収入が減ったり失業したりする人が増えています。そういう人のセーフティネット(助ける仕組み)になるのがルームシェアになるかもしれません。本書では家賃が月3万円。3万円の家賃で生活できるなら、収入が減ったり一時的に失業したりしてもそこまで不安になる必要はないかもしれません。フリーランスの人が一緒に住んでいたら仕事を振り合うようなこともしやすいかもしれません。
②子育て機能
現在はほとんどの子育て世帯が核家族です。父母と子どもが1人は多いですし、日中はお父さんはいないので母子の2人ということも多いでしょう。そうなってくると、母と子のそれぞれがストレスを溜める状況にもなりがちです。そのような状況があるなか、子育て世帯が何家族か集まるシェアハウスというのはなかなか良いのではないでしょうか。こんなメリットがあるでしょう。
・お母さん同士の気晴らしがしやすい。子育ての相談をし合える
・大人も子どもも支え合うことのできる相手が増える。拡張型家族ができる。
・仕事ばかりのお父さんにも趣味の相手ができるかも
・子ども同士が遊び相手になる
・色々なお手伝いの機会が生まれることで、子どもの自立心を育てられる
子育て世帯のためのシェアハウス、これから増えることを期待してます。ぼくもやりたいんだけどなー。
③支援機能:シングルマザー
同じ困りごとを抱えた人同士でルームシェアをするとお互いを助けられるかもしれません。例えば、現在既にシングルマザーの家庭が共同生活できるルームシェアがあります。ぼく自身も片親の家庭で育ちましたが、たまたま近所に親戚がいたのでそこでお世話になっていました。ですがもし、親戚や親しい人が近場にいない家庭の場合は、かなり苦しい状況になることでしょう。
そんなときに、いくつかのシングルマザーの家庭が共同生活をすることでお互いをフォローし合うことができます。仕事があるのに子どもが熱を出した、夜の帰りが遅い、帰ってきても話し相手がいなくて寂しい、などなどいろいろな困りごとを抱えているのがシングルマザーです。そんなお母さんたちを助けられる可能性を持っているのがルームシェアです。
④支援機能:障害のある人がいる家庭、障害がある個人
例えば発達障害のある子どもがいる家庭どうしでハウスシェアしたらどうなるでしょう。同じような障害のある何家族と専門知識がある人が一緒に暮らすことができたら色々な良いことがあるような気がします。
・親同士が相談し合える。孤独感を感じないですむ
・必要な対応の仕方について、専門知識のある人からトレーニングしてもらえる
・専門知識がある人に新たな仕事ができる
障害がある大人の場合であっても同様です。このような取り組みとしては「べてるの家」が有名です。精神障害のある人々が仕事をしたり、自己理解を深めながら共同生活する場所です。
▼最終的には大家さん次第の現状
では、ルームシェアやハウスシェアをできる物件はどこにあるのでしょうか。現在は少しずつ共同生活ができる物件が増えているようです。興味のある人は「シェアハウス」「ルームシェア」などのキーワードで検索してみましょう。
まだまだ日本ではなじみの少ないハウスシェア。やりたいと思っても事情が許さないこともあるかもしれませんし、実現するには色々と課題もあるでしょう。ですが、日本に今ある様々な課題とシェアハウスとの組み合わせにぼくは希望を感じます。国や誰かに社会保障をしてくれることを期待するのもいいですが、自分の生活を自分で保障することを考えるのも良いかもしれません。