ポイントカードの実用例①
今回の記事は、前回紹介したポイントカードという手法の実用例についてです。
先日4歳になったばかりの長男の場合、新奇なことにはガンガン向かっていきますが、日常のルーティンに対してはすこぶる興味が湧きません。このような性質は落ち着きのない子や発達障害のある子に見られることがある性質です。そのような子に対して、日常のルーティンに対する興味をもたせるためのアクセントとして、ポイントカードを利用してみましょう。
▼食事中に席を立ってウロウロしたり、遊び始める
ポイントカードの使い方:
①「ポイントがもらえる食べ方ってどんなだっけ?」と言う。これを言うと、長男は速やかに座席に戻ります。
②食事が終わったタイミングでカードにシールを貼ります。
食事中に席を立ってしまうことに対する対応は、以前動画で紹介したやり方もあります。こちらは、ポイントカードのルールをまだ理解できない子ども向きの方法です。
【食事編】:落ち着きのない子どもがいる親のためのペアレントトレーニング
▼幼稚園に行くために、遊んでいるのを切り上げることができない。そして、玄関に行ってクツをはくまでに時間がかかり過ぎる。
ポイントカードの使い方:
①あらかじめ、出かける時間にタイマーがなるようにしておく。タイマーがなったら、「そろそろ出発の時間です。遊ぶ時間はおしまいです。」と伝えます。
出発時間の数分前に、あらかじめ遊びが終わることを告げておくことによって、抵抗が少なくなります。大人でも、急に自分にとっての予定を変更されたらカチンとくることからわかるように、予定の変更というのは人間にとってストレスフルなできごとなのです。
②「あと20数える間に、クツがはけたらポイントがもらえます。」と伝えてから、20数えます。すると少ない抵抗でクツをはくことができます。
カウントダウンをしない場合だと、遊び続けます。「いつまで」と期限を伝えることがとても大切になります。
③クツがはけた時点でカードにシールをはります。
彼にとってはクツをはくことも、退屈でやるに値しないことになっているようですから、ポイントをつけてお楽しみ感を増すようにします。幼稚園に着いたら楽しくしちゃうのに、家を出たり親と別れるのに抵抗があるという子にも効果があるでしょう。
▼調査にご協力ください。
現在、18歳以上の方を対象に「親の子育ての仕方と、個人の価値観の発達の関係について」のアンケート調査を行っています。調査によって、親の育て方と子どもの成長にどんな関係があるのか分かるようになります。 また、調査結果を利用した子育て理論を作ろうとしています。子育て理論が作れれば、不安を感じながら子育てをしているパパママへの支援ができるようになります。ネット上への拡散にもご協力お願い致します。
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