うつ病の妊婦への、薬を使わない治療方法
原題:A randomized, double-blind, placebo-controlled study of light therapy for antepartum depression
要約の意訳
妊娠中の気分障害(うつ病)はよく起こるものです。そして、胎児への影響を最小限にすることを考えた治療を行う必要があります。この研究では、うつ病の治療に用いられることのある光線療法が、妊娠中の女性のうつにどの程度の効果があるのかについて調べます。
調査に協力してくれたのは妊娠中でうつ病の女性27人です。7000ルクスの光を当てるグループと、70ルクスの光を当てるグループにどのような違いが出るのか比較しました。期間は5週間で朝起きてから1時間、光を当てました。(中略)。
その結果、7000ルクスの光を当てたグループのうつ症状が、70ルクスのグループよりもだいぶ良くなっていることがわかりました。このことから、妊娠中で抗うつ剤を用いることができない女性への治療法として有効であることがわかりました。妊娠女性以外でも、薬を用いることが難しい患者に対する治療として役に立つでしょう。
▼荒川コメント
季節性のうつ病と光線療法の効果について調べていたらこのような面白い研究を見つけました。日本でどれだけ光線療法というものが取り入れられているのかまったく分かりません。検索するとオカルティックなサイトが出てきたりします。もう少しリサーチが必要です。専門書も当たってみます。
ちなみにこんな感じの商品を使うようです。起きる時間や、起きてからどのくらいの時間行うかの使用法が厳密にあるようです。レビューを見た限りは、人によって効果はまちまちのようです。