人口の15%いるらしいパーソナリティ障害ってなに?
原題:PERSONALITY DISORDER AND SELF-RATED HEALTH: A POPULATION-BASED CROSS-SECTIONAL SURVEY
要約の意訳
パーソナリティ障害という言葉はあまりなじみがありませんが、実は生活の中で大きな影響力を持って存在しています。この調査は、パーソナリティ障害と健康について調べるためにロンドンで行われたものです。協力者は1698人の16歳以上の男女です。彼らにインタビュー形式の聞き取り調査を行い、性格や健康状態について尋ねました。その結果、14.5%の人にパーソナリティ障害の兆候がありました。パーソナリティ障害とみられる人の41.3%が、健康状態が良くないと答えていました。パーソナリティ障害ではない人々で健康状態に問題を感じているのは15%でした。
▼荒川コメント
- パーソナリティ障害はあまり知られていない症状です。ものすごく大まかに説明すると、「極端で」「困った性格」を指します。困った性格にもいろいろとあって、いつも自分の要求ばかりする、いつも何かに脅えている、いろいろな解釈の仕方があるのにいつも被害的に解釈する、というようなものが例として考えられます。また、パーソナリティ障害は発達障害と同じく程度の問題ですから、私も誰でもパーソナリティ障害だという言い方もできてしまいます。
- パーソナリティ障害の人がなりやすい病気にうつ病があります。なぜかなりやすいかというと、ものごとの捉え方が非常に偏っているために、自分が脅かされると感じてしまう状況が起こりやすいからです。では、なぜパーソナリティ障害というものが起こるのでしょうか?今後調べていきましょう。