ADHDに似ているという、躁うつ病の人はどのくらいいるのか?
▼日本語訳
躁うつ病にかかったことがある人がアメリカにどれだけいるのかについて調べました。そこで、18歳以上の9282人に対してインタビューを行って、今までに躁うつ病の症状があったことがある人、最近12ヶ月間に躁うつ病の症状がある人がどれだけいるのか確かめました。
(※ここでは、躁うつ病をⅠ型とⅡ型と「躁うつ病に近い症状」の3つに分けて調べました。Ⅰ型が躁状態の度合いが激しいのに対して、Ⅱ型は躁状態の度合いが軽いです。うつ状態はどちらの型も同じ程度にあります。「躁うつ病に近い症状」とは、軽い躁状態だけがあって大うつ病の症状がないものや、Ⅱ型よりもさらに軽い症状です。)
その結果、今までに(最近12ヶ月間)に躁うつ病のⅠ型の症状があった人の割合は1.0%(0.6%)で、Ⅱ型の症状があった人は1.1%(0.8%)、躁うつ病に近い状態の症状は2.4%(1.4%)でした。
躁うつ病の症状がある人の大多数に対しては、カウンセリングや躁うつ病の薬が必要となります。ですが、躁うつ病の薬ではない薬を使っているケースが多いようでした。
全体的な症状の重さはⅠ型の方が大きいようでした。しかし、うつの症状はⅡ型の人の方が強いようでした。
▼荒川コメント
- 躁うつ病の人にはADHD(注意欠陥多動性障害)を持っている人もいるようです。関連記事↓。
ADHDの人は躁うつ病にかかりやすいのか?
ADHDと躁うつ病を両方持っているとどうなるのか? - 躁うつ病は、うつ病とADHDの症状が交互に現れているようにも見えるかもしれません。また、うつ期に病院に行ったら単なるうつ病に見えるかもしれませんし、逆に怒りっぽい症状を訴えて病院に行ったらADHDといわれるかもしれません。症状は似ていますが、用いる薬は異なります。ですから見分けることが重要です。正確に見分ける方法が作られているのかどうかは要リサーチです。