ADHDの子を育てた父とその祖父の声
この本はADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもを育てている親の体験談を知る上で役に立ちます。特に祖父がADHDの息子の子どもについて語るインタビューはとても感慨深いものがあります。

自分で自分をもてあましている君へ―あきらめないよ、ADHDの君の将来
- 作者: パトリック・J.キルカー,パトリシア・O.クイン,Patrick J. Kilcarr,Patricia O. Quinn,ニキリンコ
- 出版社/メーカー: 花風社
- 発売日: 2002/06
- メディア: 単行本
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▼こんなことが分かる本です。
- 親は最初に、子どものどんなことに困っていたのか
- どんなふうに診断を受けとめたのか
- 子どものことをどう理解すれば良いのか
- ADHDの子にあわせた接し方とはどんなものなのか
- やり方を変えたときに、自分と子どもの何がどう変わったのか
このことを知ることによって、子育ての先の見通しを付けることができるようになるでしょう。見通しがつくと、気分も和らぐものです。
うまく家庭をコントロールしていくための知恵についても書かれています。
▼読み方のポイント
- 注意点は、ボリュームが多いということです。ぼくの場合は、関心のある所だけを重点的に読んでいくという読み方をしました。
- お父さんへのインタビューが多いですから、ぜひお父さんに読んでもらいたい。例えば、「暴れる子のために父親ができること」「息子に成功体験を積ませるため、父親にできること」という部分がおすすめです。それと最後の祖父からのメッセージもです。