子どもが遊びを終わらせるために親にできる3つのこと。
子どもに遊びをやめさせるのは大変です。子どもが遊びを切り上げるためにはどんなことをすればいいのか考えてみましょう。そもそも、大人はどうやって切り上げているのかについても併せて考えてみましょう。
▼誰でも「きりがいい所」までやりたい
どんな人でも、何かをやっているときに中断させられるのは嫌なものです。もし何かをしているときに声をかけられたら「これが終わるまでちょっと待って」と言うことがあるでしょう。多くの大人は自然と、自分にとっての「切りのいい所」を理解しているので、このようなやり方で上手に自分が機嫌良く入られるようにしています。
しかし、子どもは大人のように「自分で切りのいい所を考える」ことができません。ですから、大人が子どもが見通しを持てるように手助けをする必要があるのです。子どもが切りのいい所で終わらせられるためにこんなことができます。
- タイマーを使う
- 切りのいい所を提案する
- 「ポイントカード」を使う
▼タイマーを使う
次の手順でやってみましょう。
①「タイマーが鳴ったら、遊ぶのをやめて○○をしましょう」と子どもに伝える。必ず、次に何をするのかを伝えることが大切です。

②タイマーをセットします。(画像は、時間の長さが赤い色の大きさで分かるようになっているタイマーです。時間の理解ができない小さな子どもでも、使っているうちに徐々に赤の大きさが大きいほど時間が長くなることを理解できるようになっていきます。)
③音が鳴ったら「じゃあ、○○をしましょう」と子どもに伝えます。
▼切りのいい所を提案する
プレラールで線路を作っている場合で考えてみましょう。
上側の画像は線路がつながっていないところがあります。ですから子どもが遊ぶのをやめるには「切りが悪い」状況です。一方、下側の画像は線路がつながっています。子どもにとって「切りが良い」状況です。

では、この状況でどんなふうに伝えたら良いでしょう?例えばこんな伝え方があるでしょう。
「この線路がつながったら、遊ぶのをやめて、○○をしようね」
この方法はプラレール以外でももちろん使うことができます。ブロックなら「ここまで作ったら、○○をしようね」。人形遊びなら「あと何回□□したら終わりにしようね」。そんな伝え方ができるでしょう。
▼ポイントカードを使う
上の二つでもやめることが難しい場合には、ポイントカードを利用する手があります。この場合は「遊ぶのを終わらせられたら、ポイントがもらえるよ」と伝えます。終わらせられたらその場でポイントのシールをカードに貼ります。ポイントカードがどのようなものなのかは以下の記事をご覧ください。
ポイントカード編:落ち着きのない子どもがいる親のためのペアレントトレーニング
「当たり前のことをするのにごほうびがもらえるなんておかしい」という疑問を持った方もこの記事を読んでみてください。疑問に対する回答があります。
このようにいくつかのやり方があります。どうなった時がその子にとってきりが良い時なのか、普段から様子を観察してみましょう。