Wii Fitでおうちで手軽に感覚統合療法:中古で合計4千円と激安だった
発達障害やその疑いのある子どもへの教育の中に、感覚統合療法というものがあります。感覚統合療法とは、ものすごく簡単に言うと、体を動かしたり、バランスをとったりするような運動を通して、平衡感覚や固有受容覚という体の感覚を育てるものです。その感覚が育つと体の使い方が上手になって、日常生活が過ごしやすくなると言われています。不器用さや動きの不自然さというものを改善するわけです。
療育センターでやっているのとまったく同じようにはできませんが、任天堂のWii Fitを使えば、手軽に楽しく、家庭で感覚統合療法モドキをすることができます。
Wii 本体2000円 + Wiiフィット2000円 = 4000円
わが家にはテレビゲームがありませんでした。特に欲しいとも思わなかったのでWiiの本体も持っていませんでした。
たまたまアマゾンでゲーム本体の価格を調べていたらあらビックリ。Wiiの本体が中古だと2000円を切っているのを見つけました(中古なので価格はまちまちです)。10年前なら2万円以上していましたが、庶民の手に届きやすい価格になってくれていたのです。
そしてついでに、一度だけやったときに楽しかったWiiフィットを調べてみたら、こちらもソフトとバランスボードがセットで2000円を切っているのを発見。バージョンアップ版のWiiフィットプラスというもの。
家の中で体を動かす遊びが欲しいと思っていたところだったので、両方まとめて購入。5才の長男がハマりました。
最初にどのゲームを選ぶかが大事
Wiiフィットプラスのディスクに入っているゲームは何十種類かありました。その中でも簡単なものから難しいものまであるので、子どもにとって調度良い難しさのゲームを選んであげることが、最初のポイントになるでしょう。
というのも、ゲームによっては1回の操作ミスでゲームオーバーになってしまうものもあります。そういうゲームでムダな失敗経験をしてWiiFit自体をやらなくなってしまうのはもったいないです。
一番簡単!:ジョギング+
ジョギングは、リモコンを持ったまま、その場でランニングするだけのゲームです。伴走してくれるネコを追い抜かないようにペースを調整して走っていきます。ゴールするとランニング中のことに関するクイズが出題されます。簡単ですが、楽しめるように工夫されています。
2番目くらいに簡単:サイクリング
サイクリングは、手にリモコン、足元にWiiバランスボードをセットします。足踏みをすると、キャラクターがペダルをこいでくれます。リモコンを傾けると、自転車が曲がれるようになっています。
ゆっくり遊ぶこともできますし、タイムトライアルのように遊ぶこともできます。WiiFitを購入した初期に長男が一番ハマっていたゲームです。
2才の長女もなんとなく楽しめた:ペンギンシーソー
ペンギンシーソーは、バランスボードに乗って、左右に体重移動しペンギンを操作するゲームです。ペンギンのきぐるみを来たキャラクターが大きな氷の上を行ったり来たりして魚を捕まえます。キャラクターがかわいいのでまだあまりゲームができない長女も喜んでやっていました(すぐに飽きちゃいますけど、「自分もできた」という満足感があるようです)。
操作に慣れてきたら:アスレチックMii
アスレチックは、バランスボードに乗って、足踏みしたり、屈伸(ジャンプ)したりするゲームです。動いている障害物をよけたり、ジャンプして飛び越えたりしてゴールを目指します。
このゲームをやっている長男の様子を見ていると、急いで進みたいけどグッとガマンして立ち止まったりしています。父は「衝動性のコントロールをしているのだな」としみじみと眺めています。
それと、体の感覚を育てることの重要性や具体的な方法についてはこちらの本でやさしく書かれています。花風社の本は勉強になる。