子育てを良くしてくれるお小遣いプログラムとコミック会話は、組み合わせると効果倍増
親御さんと話すたびに私がオススメしている、お小遣いプログラムとコミック会話という2つの手法があります。この2つは別々に用いるのではなく、合わせ技として使うと効果が倍増します。どのようにすると良いのか説明します。
ステップ1:コミック会話で「こうして欲しい」内容を説明する
ステップ2:「こうして欲しい」ことをお小遣いルールに追加する
ステップ1:コミック会話で「こうして欲しい」内容を説明する
コミック会話の例として、以下の記事を使います。このコミック会話の詳細はリンク先をご覧ください。
こちらの記事では、お友だちの家におじゃまするときはチャイムを鳴らして、「どうぞ」と言われてから中に入るための説明が絵で示されています。このような説明をして、一緒にシミュレーションをしておきます。
仮に、このルールを「ピンポンルール」という名前にしましょう。ルールに名前をつけておくことによって、大人と子どもがお互いにどんなルールのことを言っているのかイメージを共有しやすくなるという利点があります。
ステップ2:「こうして欲しい」ことをお小遣いルールに追加する
お小遣いプログラムについての詳細は以下の記事を参照ください。
このステップでは、ピンポンルールができるごとに幾らのお小遣いをあげることにするか、話し合って決めます。基本的に金額は大人がさじ加減で決めることになるのですが、この時に一緒に考えることによって、「このルールを実行するといいことがあるのだな(`・ω・´)」ということを子どもに感じてもらいます。
わが家ではA4サイズの紙に色々なルールとそれができた時の報酬が書き込んであります。そのようなリストに「ピンポンルール」を追加することになるわけです。
ルールを紙に書いておくことの利点
ルールを紙に書いておくことにはいくつかの利点があるようです。
- ルールが明示化される
ルールが明示化されることは自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)のある方に親切です。自閉症スペクトラム障害の方の多くが、世の中の暗黙のルールを汲み取ることができないで困った状態になるケースがあります。
自閉症スペクトラム障害でなくとも、子どもは基本的に家庭や社会のルールを知らないことが多いですから、このように示してあげることは役に立ちます。 - お互いに何をルールにしたのか(約束したのか)共有し続けられる
ルールを決めても、どちらかの人(または両方の人)、がルールを忘れてしまっては意味がありません。子どもがルールを忘れた場合は親は「こないだ説明したでしょ!」と怒ることになりますし、親がルールを忘れた時には子どもが「お小遣いくれるっていってたじゃない!」と怒ることになります。このようなトラブルを防ぎ、子どもが確実にルールに沿った行動ができるようにする助けになります。