食事中のウロウロがハンパない5歳児に、正しく座って食べてもらうための方法
わが家の長男(5才)は食事中に、寝っ転がったり、ソファーの上で飛び跳ねたり、お箸やスプーンではなく手でつかんで食べたりと、なかなか手のかかる状態になることがあります。このような状態の時に、わが家で行っているお小遣いプログラムの応用編についてご紹介します。
お小遣いプログラムの詳細は以下の記事を参照ください。子どもにお金を渡す事に関する抵抗感についても解説があります。
1円玉が並んだ状態になる
このやり方では、画像のようにテーブルの上に1円玉が並んだ状態になります。このようになるまでに何をしていたかというと、次のようなやり取りをしていたのでした。
以下、食事中のやり取り
太郎(仮名):(ゴロゴロ寝そべりながら食べている)
父:太郎、ちゃんと正座して食べなさい。
太:(ごろごろごろごろ)
父:分かった、「座って食べるポイント」をやってみようか。まずは正座してごらん。(1円玉を太郎の視界に入れながら)正座したら1ポイントね。
太:はーい(・A ・) (正座して食べ始める)
父:よし、じゃあ1ポイントね。パチッ(1円玉をテーブルに置く)
ーー15〜30秒後ーー
父:よし、ちゃんと正座を続けて食べれてるからまた1ポイントね。パチッ(1円玉をテーブルに置く)
太:うん(`・ω・´)
父:ちゃんとスプーンで食べてれてるな。それにも1ポイントあげよう。パチッ(1円玉をテーブルに置く)
ーー30〜60秒後ーー
太:(またソファーでゴロゴロし始める)
父:あれ、何かおかしくないかな。いま太郎はどんな格好になってる?(自分の状態に注意を向けさせる)
太:あれ(`・ω・´) (テーブルに戻る。姿勢は悪い)
父:テーブルに戻ったのはいいね。座り方はどうだろうね。(自分の座り方に注意を向けさせる)
太:(正座する)
父:良い感じ。1ポイントね。パチッ(1円玉をテーブルに置く)
父:(30〜60秒位だと、別のことに気が散ってどこかに行くから、15〜30秒間隔で1ポイントにすると、座り続けていられそうだな。)
このように考えて、しばらく15〜30秒間隔で1円玉を置いていきます(数え方は大雑把です)。現状の彼の場合は、このくらいの秒数ごとに置いて行くと、集中力が維持できるようです。ポイントとなるのは、子どもが座っている秒数内に1円を置くことです。
お子さんによっては、もっと短い秒数で与える必要があるかもしれませんし、逆に長い秒数でも大丈夫かもしれません。うちの子の場合、100秒後くらいには少しずつ秒数の間隔を広げていっても大丈夫になっていきます。
すぐに何度ももらう1円と、後からまとめてもらう10円はどっちが効くか?
正直、このようなやり方は親御さんにとっては面倒だと思います。面倒だと思った時にやりがちで、効果がほとんどないやり方は、「最後まで、ちゃんと座って食べられたら10円ね」のようなやり方です。
基本的に、途中で気が散って別のことに気を取られるのが、うちの長男のようなタイプの子の性質ですから、後からもらうのではその時に集中し続けるための役に立たないのです。従って、何度も何度も、彼の短い集中が続いている秒数内に、繰り返して1円を置いていくやり方がとられることになります。
子どもにうまくやってもらうための方法はいろいろあります。「ちゃんと座りなさい」と何度も言うと言うやり方もありますが、それだと叱られる経験が蓄積されすぎてしまう恐れがあります。負の経験の過度の蓄積は、別の問題を引き起こすことがありますから、このような対応の仕方も必要となります。
お小遣いプログラムとコミック会話を組み合わせて使うと効果が倍増します。オススメ。