祖母が亡くなったので将来自分が楽に死ねるにはどうしたらいいか考えてみた
周囲の高齢者が亡くなったり体調を崩したり、入院や介護について身近に感じることが多いので、改めて死に方について考えてみました。「楽しく生き、死んでいく」ことを阻んでいるものがなんなのか考えてみると、結局、「どうやって死にたいのかを事前に話し合っていない」ということが原因である可能性があります。裏を返せば、話し合っておけば楽に死ねるのかもしれません。
何を話し合うのか
- 死因を理解し、
- 死因となる病気の進行具合でどのくらい苦しみが違うのか知り、
- 自分の進行具合が分かった時にどんなの治療を選ぶのか
以上を話し合って紙に残しておくとよい、というのが本書に書いてあることです。
日本人の死因&進行度の違い
- ガン:28.7%
- 心疾患(心筋梗塞など):15.8%
- 肺炎:9.9%
- 脳血管:9.7%
このなかでガンが進行具合でかなり治療の苦しさや予後が異なるということでした。例えば、ガンのステージ1だと、手術でガンを摘出するだけということで手術後の5年生存率が80%となっています。ステージ2以上になると、ガンが体の他の場所に転移しているため、抗がん剤治療や放射線治療を行うので非常に苦痛を伴うということです。嫌だなぁ。
自然死、尊厳死、安楽死
自然死とはどのような状態かというと、食べ物を食べられなくなって餓死する状態、と本書では定義されています。
また、尊厳死とは、人間としての尊厳が保たれなくなるのであれば、それ以上の延命を行わないという決定をし、その結果として亡くなることを尊厳死というようです。現在行われている延命治療の代表として、胃瘻(いろう)といって鼻からチューブを入れて胃に直接流動食を入れるというやり方です。日本では胃瘻は善意と考えられているのに対して、欧米では虐待ととらえられているそうです。文化によって治療の捉え方に大きなギャップがあります。どのような考え方の違いによってギャップができるのか知ってみること、死について考える材料になるのではないでしょうか。
安楽死は、病気の末期患者にたいして薬物を投与して、苦痛を感じることなく亡くなることができるように手助けすることを言うようです。オランダでは2002年から12才以上の人に対して認められるようになり、未成年で安楽死を選んだ子が5人いるということです(自殺している子はもっと多いのかもしれませんが)。スイスでは2005年から世界中から終末患者を受け入れて安楽死の手続きを行っているそうです。
自分の子どもが以下のような病気になった時に、どうしてあげるのが本当に良いことなのか、考える必要があるとも感じています。
自分の親とも話し合っておこうかな。
それと無料で使えるエンディングノートのサイトがありました。自分自身のためにも書いておこうかな。