「ボディ・マッピング」で体の骨の位置を正しく理解すると痛みや凝りがやわらぐ感じがする
自分の体についてのカン違い(思い込み)にはどのようなものがあるのか?そしてそのカン違いによって痛みや凝りが生じるメカニズムとはどのようなものなのか?そんなことについての理解が深まるのがボディ・マッピングのDVD付きの本です。例えば、頭蓋骨と首の骨は、どの辺りの位置で、どんなふうにくっついていて、どんなふうに動くのか?このような体の仕組み(ボディマップ)を理解してみるだけでも体の使い方が少し変わります。びっくり。
発達障害の人の想像力の障害(勘違いしやすい)の特性がボディマップにも現れやすく、結果的に体の使い方がうまくいかない、疲れやすい人が多いのではないかと想像しました。
頭蓋骨と頚椎(首の骨)の接続位置
接続部(A-Oジョイント)が、頭蓋骨を二分する位置にあるということです。ぼくはもっと後頭部に近い部分だと思っていました。下の画像みたいな感じに。
このようなカン違いが生じる理由は、自分で首の後を触った時に、確かに首の骨と思しきものを感じることができるからなのですが、実際に頭蓋骨を支えている部分は手で感じることができる部分よりもだいぶ奥にあるため、ということです。なるほどー。
首の骨の位置のカン違いがあることによって生じる不都合とは何なのか?それは、動かしたり姿勢を維持する際のバランスの取り方や、力の入れ具合が変わってくることによって、本来力を入れなくていい部分を過度に使ってしまうことにあるようです。力を入れないでいい所に力を入れると、疲れやすくなったり、痛みが生じやすくなります。これは首だけでなく、全身にあてはまります。
頭上や背後からA-Oジョイントの位置関係を確認すると以下のようになります。大体、前後の位置関係としては左右の耳の穴を繋いだ直線上に。上下の位置関係としては耳たぶの下辺り(あるいは上唇あたり)の位置にあります。
動かし方はどうなっているのか?
こちらでは、うなずく動き(YESの動き)、首を横にする動きをする(Noの動き)際に、どのように首の7つの骨と関節を使っているのかを説明しています。
うなずく動き(YESの動き)の場合には、A-Oジョイントという頭蓋骨と一番上の首の骨のつなぎ目になっている関節を動かすことになります。首全体で頷くというボディマップを持っていると、首の付根から動かすことになり、本来かからないはずの負担がかかって、凝ったり痛めたりする恐れがあります。
一方、首を横にする動きをする(Noの動き)の場合には、上から2番めから7番目までの骨が少しずつ回転してNoの動きになります。
他にも、正しい立ち方、正しい座り方、正しい肩の位置、足の関節、手首の関節、などなどの解剖学的な説明を面白くしてくれています。体が痛くなりやすい、方が凝りやすい人に効きそうです。また、発達障害の人の中には体のイメージを持ちにくく、体が疲れやすいという人もいて、そのような人の一助にもなりそうな内容となっています。オススメ。